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続・俺の彼氏は元ノンケ9 悠太 09/7/6(月) 17:55
Re(1):続・俺の彼氏は元ノンケ9 09/7/6(月) 23:00
Re(1):続・俺の彼氏は元ノンケ9 よし 09/7/10(金) 2:15
Re(1):続・俺の彼氏は元ノンケ9 竜也 09/7/11(土) 22:56
続・俺の彼氏は元ノンケ10 悠太 09/7/14(火) 20:44
Re(1):続・俺の彼氏は元ノンケ10 よし 09/7/14(火) 21:42
Re(1):続・俺の彼氏は元ノンケ10 09/7/14(火) 23:49
続・俺の彼氏は元ノンケ11 悠太 09/7/15(水) 0:24
Re(1):続・俺の彼氏は元ノンケ11 aki 09/7/15(水) 1:58
Re(1):続・俺の彼氏は元ノンケ11 ギー太 09/7/15(水) 7:15
続・俺の彼氏は元ノンケ12 悠太 09/7/15(水) 17:24
Re(1):続・俺の彼氏は元ノンケ12 とも 09/7/15(水) 17:35
続・俺の彼氏は元ノンケ13 悠太 09/7/15(水) 20:48
Re(1):続・俺の彼氏は元ノンケ13 09/7/15(水) 21:52
Re(1):続・俺の彼氏は元ノンケ13 ギー太 09/7/15(水) 22:47
続・俺の彼氏は元ノンケ14 悠太 09/7/16(木) 1:56
Re(1):続・俺の彼氏は元ノンケ14 ゆぅ 09/7/16(木) 14:20
続・俺の彼氏は元ノンケ15 悠太 09/7/16(木) 17:42
Re(1):続・俺の彼氏は元ノンケ15 とも 09/7/16(木) 19:20
続・俺の彼氏は元ノンケ16 悠太 09/7/16(木) 23:59
Re(1):続・俺の彼氏は元ノンケ16 ギー太 09/7/17(金) 0:10
続・俺の彼氏は元ノンケ17 悠太 09/7/17(金) 2:35
Re(1):続・俺の彼氏は元ノンケ17 とし 09/7/17(金) 12:31
続・俺の彼氏は元ノンケ18 悠太 09/7/17(金) 18:02
Re(1):続・俺の彼氏は元ノンケ18 ようた 09/7/17(金) 19:24
Re(1):続・俺の彼氏は元ノンケ18 09/7/17(金) 23:34
続・俺の彼氏は元ノンケ19 悠太 09/7/18(土) 2:01
Re(1):続・俺の彼氏は元ノンケ19 かず 09/7/18(土) 5:36
Re(1):続・俺の彼氏は元ノンケ19 じゅん 09/7/19(日) 2:32
Re(1):続・俺の彼氏は元ノンケ19 よし 09/7/19(日) 3:13
いつもありがとうございます 悠太 09/7/19(日) 15:34
Re(1):いつもありがとうございます よし 09/7/19(日) 16:09
Re(2):いつもありがとうございます 悠太 09/7/19(日) 22:40
Re(1):いつもありがとうございます ひろ 09/7/19(日) 17:47
Re(2):いつもありがとうございます 悠太 09/7/19(日) 22:45
Re(1):いつもありがとうございます わたる 09/7/19(日) 22:52
Re(1):いつもありがとうございます とも 09/7/19(日) 23:58

続・俺の彼氏は元ノンケ9
 悠太  - 09/7/6(月) 17:55 -
白浜の町で散歩して、土産を買って、軽く昼飯を食って、ただただフツーに過ごした大みそか前の寒い昼間。
こんなに特別な事が無くったって、やっぱり好きな人と一緒にいられるって事が幸せなんだってつくづく実感した。

たくさん写真を撮って、たくさん笑って、たくさんしゃべって。

こんなにも平和な時間、いつまでもいつまでも終わらないでいて欲しい。

でも、きいちゃんはいずれ一生を誓い合える美しい女の人と知り合い、結婚して、子供に恵まれて、温かい家庭を築き上げて、俺はきっと、きいちゃんとその美人な奥さんの究極の遺伝子を受け継いだ、それは可愛い可愛い子供達のおじちゃんになるのかな・・・。

そうなった時、多分俺は、潔く身を引く。
きいちゃんと別れなきゃいけないってなったら、きっと泣いたりするのかも知れないけど、俺は何よりもきいちゃんの幸せを願いたいって思える。
一緒に眠ったり、キスしたり、狭い湯船で後ろから抱かれたり、愛し合ったり出来なくなるけど、俺ときいちゃんは、末長く大親友として付き合っていけるってのには一寸の狂いも無い。醜い別れ方なんて、絶対に起こり得ないって思ってる。正式に恋人関係になってまだ半年すら経たないこの時、すでにこんなに心を決められていたのは、何を隠そう、俺がきいちゃんを本当に想ってるからだと思うし、きいちゃんだって俺をものすごく大事に思ってくれてるから。
99%の友情と1%の妥協から始まったこの関係。
日に日に妥協という言葉が消えうせて来た。それは俺もきいちゃんも思っている事。

俺は、旅行を満喫してるきいちゃんの、屈託のない笑顔を目にしながら、そんな事を考えてたんだ。

俺「きいちゃん。」
霧斗「ん?^^」
俺「・・・いや・・・何でも無い^^。」
霧斗「何だよ〜!^^言いかけたんなら言えって!」
俺「今は言えない!」
霧斗「じゃあいつ言えんの??^^」
俺「ん〜・・・今んとこ未定で^^;」
霧斗「サイアク・・・^^;」
俺「サイアクはねえだろ!!=_=」
霧斗「だってメチャ気になんだもん!」
俺「とにかく今は言えない!」
霧斗「分かったよ^^; 気長に待ってやるか。」
俺「きっと近い将来言うかもしんないから。」
霧斗「でも何だか気になんなぁ^^; ヒントくれよ!」
俺「え〜・・・ヒントぉ・・・逆に分かんねえよ^^;」
霧斗「ん〜・・・じゃあ我慢する・・・−_−」
俺「ゴメンな。^^」

言いかけた俺は、何とかとりあえず抑えた。
今話す事じゃ無い。
大学卒業したら言おう。うん。
もしそれまで、俺たちが恋人関係を続けていられたら言おう。

霧斗「そろそろホテル戻る?」
俺「え、今何時?」
霧斗「3時半。」
俺「まだ早くね?」
霧斗「いや、ちょうど良いんだ。」
俺「何に?」
霧斗「今は言えない。^目^」
俺「んあ!マネしやがって!」
霧斗「ダイジョブ、1時間後には分かるよ。」
俺「1時間後??」
霧斗「良いから、とにかく部屋戻ろ^^」

きいちゃんは一体何考えてんだろ・・・。
とにかくきいちゃんの言う通り、ホテルに戻った。

***

ちょっと物足りない気もした。
土産物の袋とバッグを畳に無造作に置く。
きいちゃんは、部屋に戻るなり、熱いお茶を啜りながら窓の外を眺めていた。

霧斗「ゆうもお茶飲めよ^^」
俺「あ、ああ、アリガト。」

窓際の椅子に向かい合うように座りながら、きいちゃんが淹れてくれた緑茶を飲む。
相変わらずきいちゃんは外を見つめて、何も言葉を発さない。

きいちゃんは何を考えてんだろ・・・。

霧斗「そろそろだな。」
俺「え?」
霧斗「浜辺行こう。」
俺「あ・・・うん。」

浜辺?もうあたりは夕方のオレンジ色に近い。
ん?もしかして・・・もしかして?

霧斗「夕焼け見に行くぞ。^^」
俺「お、OK!!」

***

昨日と同じ場所。
浜辺に腰かけて、白浜の海に沈んでいくオレンジ色の夕焼けを眺める2人。

霧斗「最後にこれだけ一緒に見たかったんだ。」
俺「だからずーっと外見てたの?」
霧斗「そ。^^ ちょうどいいタイミングでお前を連れ出したかった。」
俺「・・・ありがとう・・・。」

きいちゃんの粋な計らいは、俺が今まで見てきた夕焼けの中で一番綺麗に見える。
手を握って、肩を密着させて、どんどん沈んでいく橙色の宝石を、その眼にしっかり焼きつけていた。
寒さなんて知らない。
手のひらも、肩も、心も、あったかい。

霧斗「また・・・旅行行こうな^^」
俺「うん!^^ あ、次は俺が探すから^^」
霧斗「分かった^^ でもスキー旅行だけはカンベンな^^;」
俺「分かってるよ!俺もスキー苦手だし^^;」

次旅行する時は、この白浜に負けない場所を探そうって、心に決めた。

***

あくる日、俺たちは早めに白浜を後にし、経由地点の新大阪駅に向かった。
それぞれの実家に帰る前に、大阪の有名な粉ものの昼飯。

霧斗「たこ焼き?お好み焼き?」
俺「両方!^0^」
霧斗「つか俺焼きそばも食いてえ!^0^」
俺「食いだおれでもすんのかよ^^;」
霧斗「だってここ、大阪でっせ^^」
俺「出た出たエセ訛り(笑)」
霧斗「エセって言うなや!^^; つかどうすんの?」
俺「じゃあ、全部揃ってるとこ探そ!」

結局、心斎橋で、たこ焼きを4個ずつ食べた後、鉄板焼のお店に入り、豚玉2枚と焼きそば。
大阪グルメをしっかりとお腹に詰め、店を出る頃には食べすぎで少し苦しかった。

霧斗「ふぅ〜・・・^^;」
俺「しばらく断食出来そう^^;」
霧斗「ちょっとそこで休んでこ。」

ちょうど空いてたベンチにどっしりと腰かけて、しばしの休憩。
さすがに炭水化物3連続はきつかったけど、本場はやっぱり一味違う気もした。

俺「旅行楽しかったなぁ^^」
霧斗「ああ、マジ良かったぁ^^」
俺「つかきいちゃん、東京にはいつ戻んの?」
霧斗「えーっと、4日の昼過ぎ。」
俺「じゃあ東京駅まで迎えに行ってやるよ^^」
霧斗「え、ゆうはいつ戻んの?」
俺「3日の夕方。」
霧斗「早っ!」
俺「そ〜かぁ?」
霧斗「3が日くらい実家にいれば良いじゃん。」
俺「いやその日埼玉のばあちゃんが帰るからさ、荷物持ちっつーかエスコートっつーか。」
霧斗「優しーねぇ^^」
俺「そ?^^」
霧斗「え、じゃあマジで迎えに来てくれんの?」
俺「迷わなければな^^」
霧斗「うわ何だか不安・・・つかお前そんなんでおばあちゃんエスコート出来んの?^^;」
俺「え・・・まあ看板見て行けばダイジョブだろ・・・。」
霧斗「とか言って、おばあちゃんが先導してたりすんだろうな^^」
俺「バ、バカにすんなよ・・・!」
霧斗「ハハハハハッ!!^0^」
俺「あ、つかそろそろ行かなきゃ。」
霧斗「マジ〜・・・早いなぁ・・・^^;」

俺の乗る新幹線と、きいちゃんの乗る新幹線、方向は真逆な上きいちゃんの乗る新幹線は俺のより30分強後。

俺「ホントに俺と一緒に駅来る?30分余裕あんだろ?」
霧斗「ん〜、でもお前見送りたいから^^」
俺「そうかぁ?サンキュ^^」

***

俺「じゃあ、良いお年を。」
霧斗「そっちもな^^ 皆さんにヨロシク^^」
俺「OK!^^」

数日後にはまた会えるのに、何だかちょっと寂しい。
2日間の旅行がホントに濃かったせいもあるんだろうな。

そろそろ新幹線が出る頃、俺は踵を返して乗車。

霧斗「ゆう。」
俺「ん?」
霧斗「気い付けてな^^」
俺「おう、アリガトな。^^」

発車のベルが鳴る。

俺「着いたらメールするから^^」
霧斗「分かった。^^」

プシュー・・・ガコン。

新幹線のドアが閉まり、徐々に動き始めた。
きいちゃんの姿が少しずつ見えなくなってくる。
最後まできいちゃんは手を振って俺を見送ってくれた。

きいちゃん、俺、好きになった相手がきいちゃんでホント良かった。
叶わぬ恋と思いこんだまま、2年半。
まさかきいちゃんがOKしてくれるなんて、思わなかった。

俺、きいちゃん以外好きになる事は出来ないかも知れないな。
別れる事になって、俺がまた一人身になっても、そのまま独身のまま人生を送っていくんだろうな。
でも、そうなっても、きいちゃん、お前が親友でいてくれる限り、寂しくはねえよな?
お前が温かい家庭を築いて、可愛い子供が生まれて、家族を持つという幸せを手に入れてくれるなら、それで俺は嬉しいんだ。

スピードを上げ、徐々に浜松に近づく新幹線の中、俺は柔らかな幸せをかみしめ、心が一皮むけた様に思えた。

引用なし

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Re(1):続・俺の彼氏は元ノンケ9
   - 09/7/6(月) 23:00 -
毎回楽しみにしてますo(^-^)o
最期まで頑張ってくださ〜い!

引用なし

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Re(1):続・俺の彼氏は元ノンケ9
 よし  - 09/7/10(金) 2:15 -
ずっと読んでます。マジいいっすよね↑↑羨ましいっす↑↑頑張ってください。俺も純なノンケに恋してて苦しんでるからすごくはげみになります↑↑

引用なし

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Re(1):続・俺の彼氏は元ノンケ9
 竜也  - 09/7/11(土) 22:56 -
はじめまして。
俺もずっと読ませて頂いてますが、ほんと羨ましい。

俺も好きな人はノンケだし、人格的に凄すぎて相手にされてないから。 

これからも楽しみにしてます。

引用なし

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続・俺の彼氏は元ノンケ10
 悠太  - 09/7/14(火) 20:44 -
長くブランクが空いてしまいましたが、久しぶりにUPします。

***

話は一気に1年飛んで、大学4年の冬。
俺もきいちゃんも無事大手銀行に内定が決まって更に時間が出来、相変わらず良い感じの恋人同士の関係を保ってた。
特に倦怠期っていうやつも迎えず、けんかもする訳もなく、平和な関係のまま。

ケンカするほど仲が良いとか言うけど、何だろう、きいちゃんはいっつも優しすぎるから・・・
ケンカしなくても変わらずに良好な関係が続くってあり得るんかな・・・
きいちゃんが初めての恋人だから、実際問題、恋愛関係ってのを詳しくは知らない。

付き合い始めてからの4ヶ月間は、嬉しさと不安がまだ同居してた。

セックスした後は必ず抱きしめてくれて、耳元で「大好きだよ。」って囁いてくれるし、普段だって原宿とか渋谷とかデートしたり、俺が普段着てるサロン系のゆるカジファッションを選んでくれって頼まれて、きいちゃんの服をコーディネートしたり。
傍から見れば仲の良い友人同士の買い物だけど、きいちゃんは俺が選んだ服を試着してメチャ喜んでくれる。

ホント何にも問題無い関係。

何も問題が無さ過ぎて、以前の俺のままなら不安になってたかもしれない。

でも、きいちゃんの本音を温泉で聞いて以来、俺はきいちゃんの気持ちを疑ったりすることも無くなった。

むしろ、元々ノンケだった男が今、同性との恋愛を受け入れるってホントに大きな決断だと思うし、俺は恵まれ過ぎてる数少ない人間の一人なんだって思える。

そんな大きな決断をして俺を愛してくれてる彼氏を不安がるなんてずるいから。

俺はきいちゃんを心底信じられる。

去年の温泉旅行以来、俺は不安定だった心の安定を完全に取り戻してたんだ。


そしてそのまま、1年と4ヶ月経った12月。

この12月。

世間は寒い冬を迎え、そして、俺ときいちゃんの関係も、一時の冬を迎えた。

俺ときいちゃんの間に、本当の試練が起きたんだ。何の前触れも無く。


俺達の関係を話していく上で、避け様のない事。

書くべきか、書かずにスルーして俺ときいちゃんのハッピーな話だけを羅列するか考えて

書く事にしました。

思い出すのに堪えられるか、堪えられずに粉飾するか、どうなるかは分からないけど

一見スムーズすぎる、俺ときいちゃんとの恋愛展開。


現実ってそんなに甘くはないんだ。

20年弱ノンケをしてきた男が、たったの1年弱でゲイになり切れるなんて、難しいんだ。

本能のどこかで、残ってるんだ。

2007年12月。

長かった大学卒業まであと3ヶ月。

そして、俺ときいちゃんの関係の上で、大きなターニングポイント。

引用なし

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Re(1):続・俺の彼氏は元ノンケ10
 よし  - 09/7/14(火) 21:42 -
待ちに待った新作を読みました↑↑すごくいい↑↑何があったんですか?!続きよみたいっす。やっぱ色々あるんだな〜って↑↑つうか俺なんかこれがすごくはげみになってます。これからも頑張ってください↑↑勇気をまたまたください↑↑(笑)

引用なし

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Re(1):続・俺の彼氏は元ノンケ10
   - 09/7/14(火) 23:49 -
続き待ってましたよ〜
なんとなく予測できるけど・・・
でも新しいの待ってるよ〜
俺はいつも応援してるけん

引用なし

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続・俺の彼氏は元ノンケ11
 悠太  - 09/7/15(水) 0:24 -
12月のある土曜日。
日中は俺もきいちゃんもバイトで、19時半に俺がきいちゃん家に行く予定だった。

15時頃の休憩時、携帯をいじってると、きいちゃんからタイミング良く電話が来た。

俺「もしもし〜」
霧「あ、今ダイジョブ?」
俺「ダイジョブだよ。」
霧「あのさ、今晩俺会えないっぽいんだよね・・・」
俺「え?どしたんだよ。」
霧「いやさ、バイト先の先輩に合コンに来てくれってしつこく頼まれちってな・・・人数が足りないとかで・・・。」
俺「まじぃ〜・・・」
霧「う〜ん・・・」
俺「どうしても断れないんだろ?」
霧「雰囲気的に無理っぽ・・・。いっつも断ってんだけどな、今日だけはどうしてもって・・・。」
俺「そっかぁ・・・。」
霧「うん・・・。」
俺「じゃあ・・・今日は俺家でゆっくりしてるわ。」
霧「ゴメンな・・・」
俺「良いって良いって、楽しんで来いよ。」
霧「アリガト。つか明日ってゆう暇?」
俺「まあまあ暇だよ。」
霧「じゃあ明日ゼッテー埋め合わせるから!」
俺「OK。期待しないでおくよ^^」
霧「え〜・・・^^;期待しとけよぉ」
俺「分かった分かった(笑)」

内心イヤだったけど、そこまで俺は束縛欲は無いし、先輩の懇願を断ったらきいちゃんも気不味いだろうし。
まあ念のため、メール送っておいた。

――――――――――
浮気すんなよ?(笑)
――――――――――

退勤時に携帯を見たら、返事が来てた。

―――――――――――
心配すんなって!^^
俺にはお前がいるだろ?
―――――――――――

「浮気すんなよ・・・」
「心配すんなって・・・」

このやりとり。

意味無かったのかな・・・

ねえ、恋愛の神様・・・

世界の宗教で禁忌とされた同性愛、そこまでいけないことでしたか?

禁忌を踏みにじって付き合った結果がこれですか?

俺達は・・・祝福されない関係なんですか?

最初からそうなら何故もっと早く罰を与えなかったんですか?

こんなに関係が深くなって来た今、まさに今、なぜ今?

もっと早くに罰を受けていたら、もっと別の道があったんですか?

それとも、あの時俺が無理にでも

きいちゃんを引きとめてれば良かったんですか?

俺はあの時、無理に引きとめたら重い上に束縛してしまうと思ったから

そんなメンドくさい相手は俺もイヤだって思ったから

だから止めなかったのに・・・

それが・・・間違いだったんだね・・・。

引用なし

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Re(1):続・俺の彼氏は元ノンケ11
 aki  - 09/7/15(水) 1:58 -
書くの辛いだろうけど、がんばってください!

引用なし

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Re(1):続・俺の彼氏は元ノンケ11
 ギー太  - 09/7/15(水) 7:15 -
続きお願いします

引用なし

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続・俺の彼氏は元ノンケ12
 悠太  - 09/7/15(水) 17:24 -
久し振りに一人で迎える日曜日。
週末は必ずといって良いほどきいちゃんと一緒にいたから、何だか新鮮。
時計を見たらもう9時だった。

きいちゃんまだ寝てんのかな・・・?
メールしてみようかな。

――――――――――
おはよ^^
今日何時頃会う?
起きたら返事下さい。
――――――――――

送信して、俺はそのまま朝シャワーを浴びに行った。

***

いつもより長めにシャワーを浴び、ボクサーだけ穿いて、携帯をチェックする。
まだ返事がない。

9時半か・・・二日酔いなのかな・・・?

カーゴパンツと長そでシャツを着て、TVを見ながらベッドに横になった。

と、玄関から突然ノックが聞こえる。

ドアを開けると、きいちゃんがそこにいた。
髪はボサボサ、服も乱れ、ちょっと息もあがって顔面蒼白に近い。

俺「きいちゃんどしたんだよ!ボロボロじゃん!」
霧「ゴメン・・・ちょっとな・・・」
俺「ちょっとって・・・とりあえず上がれよ。」

俺はきいちゃんをベッドに座らせて、冷蔵庫からペットボトルのお茶を取って差し出した。

霧「ありがと・・・。」

キャップを開け、きいちゃんは物凄い勢いでお茶を飲みまくる。

俺「何があったんだよ・・・そんな髪ボサボサで・・・。」
霧「・・・。」

きいちゃんは無言。
常に髪とか服装には気を使ってるきいちゃんが、こんなボサボサの乱れまくりのまま外に出るってありえなかった。
せっかくの長身イケメンが、まるっきり台無し。

何かあったに違いない。
でもきいちゃんは何にも言わず。

俺「何かあったんだろ?こんなカッコで外に出るって無いぞ?今まで一度も。」

この時すでに、俺は何かイヤな空気を感じていた。
もしかしたら、実はこの時点で、事の全てに感づいてたのかも知れない。
感づいていた事に気づいてなかったのか・・・。

俺はダンマリのきいちゃんが言葉を発するまで急かさずに肩をさすって気長に待った。

しばらくして、やっときいちゃんが口を開く。

霧「ゆう・・・あの・・・さ・・・」
俺「うん・・・どしたん?」
霧「俺・・・昨日な・・・」
俺「うん・・・。」
霧「合コンに行ってな・・・ベロベロになっちったっぽくてな・・・。」
俺「う・・・ん・・・。」
霧「朝起きたら・・・その・・・」

俺は次に続く言葉が・・・一瞬怖くなった。
昔から勘が鋭いって周りから言われてきた俺・・・この直感・・・当たってる・・・?

霧「知らない部屋のベッドに寝てた・・・。」

ウソだ・・・その先・・・言うな・・・

霧「全裸で・・・」

やめろ・・・

霧「女の人と・・・」

バカな・・・

俺「ヤっちゃった・・・?」
霧「・・・たぶ・・・ん・・・。」
俺「多分て何だよ・・・!」
霧「覚えてないんだ・・・その人の家に行ったことすら・・・」
俺「どういうことだよ・・・!」
霧「その・・・酔っ払い過ぎてて・・・」

俺の勘は昔から鋭かった。
今も昔も変わらない精度だった。

俺は立ち上がり、携帯も財布も何も持たずに、上着だけ引っ掴んで玄関のドアを開けた。

霧「ゆう・・・どこ行くんだよ・・・」
俺「きいちゃんには関係ない・・・」
霧「ゆう・・・頼むから・・・」

俺は、腕を掴もうとしたきいちゃんを振り払った。

俺「ついてくんなよ・・・!」
霧「ゆう・・・マジ」
俺「何も聞きたくない・・・!何にも言うな・・・!」

俺はきいちゃんを一人残してアパートを出た。

ただ歩いた。
歩いて歩いて歩きまくった。
何にも考えずに・・・いや・・・きいちゃんの事以外何も考えずに・・・

きいちゃん・・・浮気しないって・・・嘘だったのか・・・?

何で覚えてないんだ・・・

自分が女とファックした事すら覚えてない・・・

***

気がつくとどこかの住宅街の中にある小さな公園にいた。
ベンチに座って、微動だにしない。

不思議と涙は出てこないんだな。

信じてた人に裏切られたら、みんな泣いちゃうもんだと思ってた。

でも、俺は何も感じなかった。

むしろ、感覚麻痺にでもなっちまったかって位、寒さも悲しさも怒りも何も・・・感じられなかった。


あの時メールで浮気すんなよって送ったの、あれ、単なるパケットの無駄でしかなかったのか?

心配すんなってのはうわべだけだったのか?

メールの文字って・・・意味無いね。

絵文字つけても所詮はコンピュータが作った黒い線だから?

そうか・・・あの文字たちは、ただの気休めのために作られた、無垢なドットの集まりだったんだ・・・。


日曜日の昼間、子連れの母親たちが数人来てベラベラしゃべってる。
子どもたちは地面を一生懸命掘り返してる。
乳母車の赤ん坊は、手もとのおもちゃで遊んでる。

その近くで俺は、ベンチに張り付いて、生きた屍のごとく時を無駄に過ごしてる。

でも、徐々に落ち着きを取り戻してる自分にも気づいてた。


そういえばきいちゃん・・・酔っぱらうとしょっちゅう記憶失くすんだよな・・・

大学1年の時、酔っ払った勢いで始めたオナニー大会。

俺にあのデカマラを初めて見せつけ、イっちゃったまま爆睡して、朝になって「俺何でフルチン!?」って聞くありさま。

あれ以外にも、飲み会で飲み過ぎて俺が何度家まで送ったか・・・。

でもその勢いで・・・浮気までしちゃうのか・・・

酒に飲まれて女とヤって後悔するなんてバカげてる・・・

でも・・・もし酒に飲まれてなかったら・・・きいちゃんは浮気しなくて済んだのかな?

正気が残っていたなら、きいちゃんは浮気なんてしないんだろうな・・・。

きいちゃん・・・そうだろ?

お前から俺を裏切るなんてこと・・・ないよな・・・?

信じろって言ってたの・・・きいちゃんだもんな・・・?

信じても・・・良いんだよな・・・?


俺は来た道を戻って帰る事にした・・・が・・・来た道をあまり覚えていない・・・。
仕方なく俺は公園にいたお母さんたちに、近くの駅はどっちか聞くと、幸いな事に、俺の家からそこまで遠くない場所だった。
とりあえず駅に向かい、そこから家に戻った。

まだ・・・きいちゃん・・・いるかな・・・?

つか俺・・・きいちゃん残して出てったから・・・いてくれなきゃ困る・・・。

だって鍵も閉めずに、持たずに出たんだ。


帰ったらちゃんと話そう。

ちゃんと話して、仲直りしよう。


・・・そう思ってたのに・・・甘くない・・・現実・・・。

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Re(1):続・俺の彼氏は元ノンケ12
 とも  - 09/7/15(水) 17:35 -
自分も、似た様な経験が有りオーバーラップしながら拝見してます。
確かに幸せな事だけじゃないっすよね
応援してますんで、頑張って続きをお願いします。

引用なし

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続・俺の彼氏は元ノンケ13
 悠太  - 09/7/15(水) 20:48 -
何とか迷わずアパートの前までたどり着いた。
寒い冬なのに額にはジンワリと汗がにじんでる。

エレベーターで4Fまで上がり、部屋のドアを開けようとする・・・が・・・
鍵が閉まってる。

え?なんで閉まってんの・・・?

俺は鍵を閉めずに出てった。きいちゃんは中にいたはずなのに。

あ、もしかして、お互い合鍵交換してあったから、鍵閉めて帰っちゃったのかな・・・。

でも俺、鍵は置きっ放しで飛び出しちゃったから、きいちゃん連れてこないと入れないな。

きいちゃん、家にいるかな?


携帯も中に置きっ放しだし、とりあえずきいちゃんのアパートに向かった。

***

玄関をノックすると、玄関が静かに開いた。
俺を見て、一瞬固まるきいちゃん。

霧「あ・・・ゆう・・・」
俺「話そう。」
霧「う・・・うん・・・。」

***

霧「何か・・・飲む?」
俺「お茶ある?」
霧「冷たいの?」
俺「うん。」

冷蔵庫からペットボトルのお茶を取りだして、俺に差し出した。
ベッドに座り、キャップを開けて、勢いよく口にお茶を注ぎこんだ。
ノドがカラッカラだったから、スゴク美味しく感じた。

つかこの光景、さっきと真逆だな。

俺「ふぅ〜・・・」

お茶を飲んでほっとする俺の脇で、きいちゃんが静かに座ってる。

話さないとな・・・。

俺「きいちゃん、俺・・・お前の事信じてるよ。」
霧「・・・。」
俺「今回の事はマジありえないけど・・・でも信じてる。」
霧「・・・。」
俺「もう絶対浮気しないって約束な?」

俺は小指を差し出した。
指切りげんまん。

・・・でも・・・きいちゃんは指をひっかけようとしない。
ていうか何も言わない。

俺「きいちゃん?」
霧「しばらく・・・距離置こう。」

え・・・
距離・・・?

霧「俺お前裏切ったの事実だし・・・俺このまま何もなかったみたいに付き合えねえよ・・・」
俺「何・・・言ってんだよ・・・」
霧「ゴメン・・・」
俺「ゴメンって・・・そんなん俺やだよ・・・きいちゃん俺の事・・・もう好きじゃなくなった・・・?」
霧「そんなんじゃない・・・まだお前の事・・・」
俺「だったら距離置きたいとか言うなよ・・・!勝手だよ・・・!」
霧「でもこのままじゃケジメつかねえし・・・」
俺「ふざけんなよ!」

怒るつもりなんか無かった・・・声を張るつもりなんて無かった。
でも・・・きいちゃんの意味不明な態度にイラ立ちを覚えて仕方なかった。

俺「俺と別れてぇんならはっきり言えよ!」
霧「そんなんじゃないって・・・!!」
俺「今回の事はもう良いっつってんだろ!」
霧「俺がダメなんだよ・・・!俺他の人にちょっとでもなびいたんだぞ・・・俺自身が許せねえんだよ・・・」
俺「クッ・・・!」

ドス・・・!

俺・・・この時・・・初めてきいちゃんを殴った・・・。
いや、人生で初めて人を殴ったんだ・・・。

霧「イテ・・・!」
俺「そんなに優柔不断だったのかよ・・・」
霧「殴んなくても良いだろ・・・!」
俺「もう良い・・・やっぱり男同士が付き合うとこんな終わり方しか出来ねえんだよ・・・!」
霧「終わらせるなんて誰が言ったんだよ・・・!お前の事まだ好きだけど・・・今の俺にはもったいねえんだよ・・・」
俺「じゃあどうすんだよ!はっきりしてくれよ・・・そうじゃないと・・・」

もう・・・分かんねえよ・・・。

テーブルの上に俺のカギがある事に気づき、それを鷲掴みにして、きいちゃんのアパートを飛び出した。

霧「ゆう!待てよ!」
俺「ついてくんな!」

白昼の住宅街に、虚しくも響く俺ときいちゃんの大きな声。

俺は全速力で逃げた。

途中できいちゃんも諦めたみたいだ。

玄関につくなり、俺は鍵を閉め、カーテンを閉め、ベッドに潜って、夜まで動かなかった。

何もかもイヤになった。


自分勝手すぎるよ・・・

勝手に浮気して・・・

勝手に距離置きたいって言って・・・


恋愛の神様へ。

俺たちは・・・別れるべきなんですか?

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Re(1):続・俺の彼氏は元ノンケ13
   - 09/7/15(水) 21:52 -
俺は別れるべきではないと思うな
お互い好きで別れるのはおかしいじゃん?
でも浮気した自分が嫌になるって気持ちもわかるしなぁ・・・

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Re(1):続・俺の彼氏は元ノンケ13
 ギー太  - 09/7/15(水) 22:47 -
続きお願いします!

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続・俺の彼氏は元ノンケ14
 悠太  - 09/7/16(木) 1:56 -
感想頂きありがとうございます。
今日はがんばってもう1話UPします。
明日は寝ぼけ眼で銀行業務をする事が予想されます(笑)


続き・・・

カーテンを閉め切り、真っ暗な部屋。
カーテンの隙間からは日の光はすでに漏れず、携帯を見るともう夜6時。

4時間ぐらい毛布にくるまったまま寝ちゃってたんだ・・・。

よく見るとメールが来てた。

きいちゃんから・・・。

――――――――――――――――――
ゆう、ホントゴメン。
俺メチャクチャ後悔してる。
今の俺じゃゆうを愛してるって言っても
上っ面にしか聞こえないから・・・俺は
お前と別れたくないけど、今は距離置こ
う。
年明けてから、まだゆうが俺を好きでい
てくれるなら、もう一度やり直そう。
マジ自分勝手でゴメン。
新年は実家に帰るだろうから、ゆっくり
過ごしてね。
――――――――――――――――――

そうか・・・今週の水曜日の新幹線で帰省するんだった・・・俺。

つか・・・こんなに勝手なきいちゃんは初めてだな・・・。

俺はすぐにでもきいちゃんに会いたいのに・・・

距離置かなくても俺はもう許せるのに・・・

でも・・・きいちゃんは浮気したって呵責に苦しんでるんだよな・・・

そりゃあ浮気なんてマジやめてほしいけど・・・

俺・・・きいちゃんが飲み過ぎるとダメになるの知ってるよ・・・。

酔っ払ってなかったら、きいちゃんは絶対なびく事なんてなかっただろ・・・?

そう信じてるよ。

俺あの時、きいちゃんが好きだから、あえて殴っちゃったんだ。

でも・・・暴力はいけないよな・・・。

殴られたきいちゃんも痛かっただろうけど・・・

殴った俺も痛かったぜ・・・

初めて人を殴ったけど・・・気持ちいいもんじゃないよ・・・。


年明けて、俺が東京に戻ったら

すぐにきいちゃんに会いに行こう。

それで・・・良いんだよな?

だから・・・それまで我慢するよ・・・会うのは。

今すぐにでも会いたいけど・・・きいちゃんの心が準備出来てからの方が良いよな?


恋愛の神様へ。

俺、どんな逆境にも立ち向かいます。

きいちゃんがそばにいてくれるなら、心強いです。

絶対に負けません。


年が明けたら・・・だよな?きいちゃん。


<続く。多分、明日UPします。>

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Re(1):続・俺の彼氏は元ノンケ14
 ゆぅ  - 09/7/16(木) 14:20 -
どうなるんだろ…

もし酔っ払って浮気されても
離れたくないよね…
好きなのに離れる意味わかんない…
浮気されて辛いのに距離おくのはきつい…


雄太が可哀相…

どんなに嘘並べられてもいいから離れたいって言われたくない…
別れたり離れたりされるのは1番つらいよね…

引用なし

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続・俺の彼氏は元ノンケ15
 悠太  - 09/7/16(木) 17:42 -
水曜日。
ホントならきいちゃんが駅で見送ってくれる約束だったけど、今回は仕方がないから一人で東京駅に向かった。
日曜日から一切メールも電話もしてない。
近所だからばったり顔を合わせるかと思ってたけど、幸か不幸か、そんな事も無く、俺は心なしかやっぱり寂しさを覚えてたけど、何とか耐えしのんでる。

メールしようか・・・いや・・・年明けまで待つか・・・

新幹線で弁当を食べながらくつろいでても、やっぱりきいちゃんの事しか考えられない自分がいる。
コンビニの鳥そぼろ弁当、いつも美味しいって思えるのに、この時ばかりは味が半減してる様に思えた。

浜松までの道のりが、いつもより長く長く感じられた。

***

母「おかえり。」
俺「ただいま。あれ、またパーマかけたの?」
母「あのねぇ、パーマじゃなくてウェーブって言ってくれる?」
俺「はいはい^^;」

浜松駅には、母が車で迎えに来てくれていた。
先の夏休みは帰省してなかったから、約1年ぶりになる。

母「でも良かったね、無事就職出来そうで。」
俺「そうだね。」
母「何だか暗いわねぇ。何かあったの?」
俺「え・・・いや、ただ何となくダルいだけだよ。東京からって結構長旅なんだから。」
母「そうねぇ。お母さんも昔は東京によく行ってたけど、新幹線じゃないとホント疲れるわ。」
俺「うん。」
母「そう言えば、霧斗君は元気なの?」

霧斗・・・その名前はやっぱり出てきちゃうんだよね。

俺「う・・・ん・・・いつも通りだよ。」
母「そ。今回もまたうなぎパイ持って行くんでしょ?もう買ってあるから。」
俺「ありがと・・・。でもそんなしょっちゅうあげても食べきれないんじゃない?」
母「大丈夫。今回はうなぎフロランタンも買ってあるから。あれは悠太も好きでしょ?」
俺「好きだけど・・・別にそういう問題じゃ・・・まあいいか。」

うなぎフロランタン、実は結構美味しい・・・。
きいちゃんも絶対気に入るはず。

きいちゃん・・・。

***

駅から30分位で、久しぶりの実家に着いた。
着くなりじいちゃんの仏壇に線香をあげ、帰宅の挨拶と、就職内定の報告をした。

母「お昼は食べたの〜?」
俺「食べた。」
母「まだ入る?」
俺「え、何があるの?」
母「稲庭うどん。」
俺「ん〜・・・食べる。」

ちょっとはお腹に入るかな。
それ以上に、母と2人で食事するってのも久々だし。

母「温かくないけど良いでしょ?」
俺「うん。つか俺稲庭うどんは冷たい方が良いし。」
母「そうよねぇ。^^」

***

14時過ぎの遅めの昼食。
母と2人きり。
のどかだなぁ・・・。

母「ねぇ。」
俺「ん?」
母「聞かないでおこうって思ってたんだけど、霧斗君とけんかでもしたの?」
俺「ング・・!」

すすってたうどんが変なとこに入って、俺は思いっきりむせた。

母「あ〜あ〜もう・・・」
俺「ゲホ・・・!あ〜あ〜じゃないよ・・・!ゲホ・・・!つか・・・何でそんな事聞くんだよ・・・!」
母「あんたねぇ、いつもの手くせが出てたの気づかなかったの?車の中でずーっと手をグーパーしてたわよ。」

言われて初めて気づくのはしょっちゅう。
俺は、嫌な事があると無意識のうちに手を閉じたり開いたりしているらしい。
前にきいちゃんの失恋の一件の時にも、きいちゃんに指摘された事があった。

母「さっき霧斗君の事聞いた時からずーっと手がパカパカしてたからね、気になったのよ。」
俺「・・・。」
母「もし霧斗君が謝ってるなら、許してあげるのも親友なんじゃない?」
俺「・・・ケホ・・・。」
母「まあ何があったかは知らないけどね、あんなに律儀で優しい男の子は最近じゃ珍しいのよ。」
俺「・・・。」
母「ああいう心優しい子って、他人を傷つけちゃうと自分も傷つくのよ。悪く言えば勝手に傷ついてるってなっちゃうけど、言い方を変えたらね、それって、他人の痛みを人一倍分かってあげられるって事なのよ。」
俺「・・・。」

「他人を傷つけると、自分も傷つく」
そんなバカな事あるのかって・・・一瞬思ったけど・・・分かる気がする。
勝手に傷ついてるって、俺は最初思ったんだ。
けど、俺を傷つけた以上に、きいちゃんは傷付いてる。だから距離を置きたくなったのかな・・・。

母「悠太が許してもね、今は霧斗君も、悠太を何かしらで傷つけちゃったから苦しいのよ。」
俺「・・・うん。」
母「悠太もお母さんに似て昔から凄く優しいから、許してるんでしょ?霧斗君の事」
俺「うん。」
母「それは霧斗君も分かってるはずなんだから、あとは向こうから歩み寄ってくるのをじっくり待ってあげなさいね。」
俺「うん。」

母の言葉は正しいって思った。
改めて、何できいちゃんが距離を置きたいって言った理由がわかった気がする。

俺「母さん。」
母「なあに?」
俺「何でケンカの原因が霧斗だって分かったの?」
母「ん〜・・・長年母親してるとね、勘が鋭くなるものなのよ。」
俺「・・・それだけ?!」
母「それだけよ。実際当たってるんでしょ?」
俺「あ・・・うん・・・。」
母「ね、お母さんの前じゃ、お父さんも嘘はつけないのよ。」

俺の鋭い勘と優しい(?)心は、どうやら母からの遺伝らしい・・・^^;

俺「つか律子(妹)とばあちゃんは?」
母「律子は今日は高校の友達とクリスマスパーティ。おばあちゃんはご近所のお友達とお昼ご飯食べに行ったわよ。・・・そろそろおばあちゃんは戻ってくるんじゃないかしら。」
俺「ばあちゃん元気だね、相変わらず。」
母「そうよ〜。こないだなんかね、ご近所同士でゲートボールの大会やって優勝したのよ。」
俺「へぇ〜。賞金とか出たの?」
母「何だかお食事券もらったらしいわよ。それ使って今日のお昼ご飯はおばあちゃんのおごりなんだって。」
俺「スゲ・・・^^」

***

きいちゃん、俺、完全に理解したよ。
距離置くのはきいちゃんが辛いからだよね。
今の今まで、何となくしか思わなかったけど、母さんの話で理解したよ。

俺はきいちゃんをいつでもまた受け入れるから。
年明けて、徐々にやり直して行こう。

付き合い始めは、きいちゃんが俺を受け入れてくれたんだ。
ヨリ戻し始めは、俺がきいちゃんを受け入れる番だね。

もっとも、ヨリ戻しって言ってみたけど
俺はきいちゃんと別れたつもりはないよ。

今のきいちゃんから出てる電波はバリ3から1本に減っちゃってるけど
俺から出てる電波はバリ3越えの強力電波だから。

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Re(1):続・俺の彼氏は元ノンケ15
 とも  - 09/7/16(木) 19:20 -
やっぱ自分も、オーバーラップする部分があったので
色々と、考え深く読ませてもらってます。
続きを楽しみにしています。

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続・俺の彼氏は元ノンケ16
 悠太  - 09/7/16(木) 23:59 -
2008年を迎えた初日から、実家はある意味戦場になる。
俺の実家は、家系で言う本家にあたるため、親戚中がうちに集まる。
母方のおじさんやおばさん、父方のおじさんやおばさん、従兄弟や再従兄弟や甥っ子や姪っ子。
同居中の母方のばあちゃんに、埼玉の父方のばあちゃん。
とにかく集まる集まる。
自慢になってしまうけど、実家の家屋は結構広いから、そんなに沢山集まっても、ちゃんと一つの家に収まるからすごい。

でもその分、手伝う事もハンパなく多くて、正月の寛ぎはほぼ皆無なんだ。
ビールをお酌したり、甥っ子たちと遊んだり、とにかく目が回る。

きっときいちゃんも・・・忙しいんだろうな。
俺と同じ境遇って言うか、あいつも本家の男だから、親戚のおじさん達のお酌したりしてるんだろうな。

母「悠太〜、煮もの運んでくれる〜?」
俺「あ、ちょっと待って。ちかちゃん(姪)ちょっと待っててね。律子、ちょっと相手してあげて。」
律子「うん。ほ〜らちかちゃん、お姉ちゃんのとこおいで。^^」

こんな調子だ。

父「悠太、新しいビール持ってこい。」
俺「はいはい。飲み過ぎじゃね?」
父「良いんだよ、お正月なんだから。」

父も普段はあんまり飲まないのに、正月になると調子に乗って飲むんだ。

叔父「悠太、就職祝い、後でやるからな^^」
俺「あ、ありがとうございます^^」
叔母「悠太君が良いトコに決まって、お父さんも一安心ねぇ。」
父「いやいや、まだまだ安心は出来ませんよぉ〜。内定はいつでも取り消せるんですから。」
俺「おいオヤジ!縁起の悪いこと言うなよ!」
父「ジョーダンだよ〜」
律子「お兄ちゃ〜ん!ちょっと来て〜!ちかちゃんが仏壇のお線香立て倒しちゃった〜!」

・・・め、目が回る〜・・・!!

***

夜8時を過ぎて、親戚はほとんど帰宅し、家には静けさが戻った。
父は酔っ払ってソファーで爆睡。
俺と母方のばあちゃん(母婆)はテーブルを片づけて、律子と母と父方のばあちゃん(父婆)は大量の洗い物に挑んでいた。

お年玉と就職祝いはかなり頂いたけど、何だか今日のバイト代の様な気分だ。

母「はぁ〜、やっと終わった〜。」
律子「毎年こんなの疲れない?」
母「良いのよ。年に1回くらいよ、こんなにお祭り騒ぎ出来るのは。律子だって、お年玉たくさんもらったんでしょ?良いこともあるじゃない。」
律子「うん・・・そうだよね。」
母「大事に使うのよ。」
律子「分かってる。ていうかお兄ちゃんも沢山もらってたじゃん!」
俺「俺は就職祝いがあるからだよ^^」
母「そうよ、これからスーツとか買わないといけないんだしね。」
母婆「ゆうちゃん、ちょっとこれ持てる?」
俺「あ、ばあちゃん無理しなくて良いよ。」
父婆「ホントゆう君は優しい子だねぇ。」
俺「そんな事ないよ。」

結局全て片付いたのは10時ちょっと前。
新年早々疲労困憊で、ソファに座ってTVを見ながらうたた寝をしてしまったみたいだった。

***

???「ゆう君、起きなさい。」
俺「ん〜・・・?」
父婆「ここで寝たら風邪引くよ。」
俺「ん〜・・・分かってる。」
母婆「今日はもうお風呂入って寝なさいね。いっぱい働いたんだから。」
俺「うん・・・そうする。」
父婆「あ、あと、これね。お祝いまだ渡してなかったからね。おめでとう。」
俺「あ、ありがとう。大事に使うよ。」
母婆「おばあちゃん2人からの分だからね。」

封筒を持つと、かなりの厚みがあった。
2人分のお祝いとはいえ、それにしても分厚い。

俺「ばあちゃん達、これ多すぎない?すごい分厚いけど・・・。」
父婆「おばあちゃん達は嬉しいんだよ、ゆう君がこんな立派になってくれて。」
俺「でもホント良いの?こんなに。」
父婆「良いのよ、ねえ?」
母婆「そうですねぇ。ゆうちゃんなら上手に役立ててくれるはずだから。」
俺「ホントありがとう・・・。」

ばあちゃん達の笑顔は、すごく柔らかかった。
後で見たら、一瞬ビビった位の、かなりの数字になってた。
他の親戚や両親から頂いたのを合わせたら、ホントにとんでもない数字。
俺は元々物欲がないせいもあって、ただただ机の上の封筒達を呆然と見ていた。

俺「貯金・・・すごくなりそう・・・。」

とりあえず一つにまとめて、バッグの奥の方にしまい込み、俺は風呂に入った。

***

忙しかった元日も過ぎ去り、3が日の最後の日。
明日の新幹線で、父方のばあちゃんと東京に戻る予定だった。

母「お菓子は別の袋に入れる?」
俺「ん〜、そうした方が良いかも。」

就職したら、ホントに帰省する暇もグンと減っちゃうんだろうな。
でも正月は必ず帰省するからね、母さん。

***

次の日。
ばあちゃんと新幹線に乗り、埼玉の家まで送って、そのまま東京にトンボ帰りした。

父婆「ホントに良いのかい?」
俺「うん、ちょっと急ぎで用事があるんだ。ゴメンね。」
父婆「そう。じゃあ気をつけてね。送ってくれてありがとね。」
俺「うん。また春休みに遊びに来るから。」

埼玉なら近いから・・・
元気でね。ばあちゃん。


あんまりのんびりしてらんないな。

きいちゃんは今日の昼ごろには戻っているはず。

もう1時半か。

アパートにいてくれよ。


きいちゃん、俺、お前に会いたくて会いたくてしょうがねえよ。

離れてみてもう一度分かったんだ。

今の俺にはきいちゃんが必要なんだ。

いくら浮気しても良いから、俺はきいちゃんが好きだ。

いや、浮気はしないで欲しいけど・・・

つまり・・・何があっても、俺はきいちゃんを嫌いにはなれないよ。


一旦俺のアパートに戻り、多めの荷物を放り出した俺は、きいちゃんの部屋の玄関先にいた。


よし・・・ノックするぞ・・・。

コンコン・・・


・・・ん・・・?何も音がしない・・・。
いないのかな・・・。

どうしようかと思ったけど、合鍵で中に入る事にした。

玄関先には、きいちゃんの荷物が置いてあった。

東京に戻ってはいるみたいだ。

年明けの買い出しにでも行ったのかな・・・?

とりあえず、部屋の中でいつもみたいに待つ。

***

30分くらい経っても・・・まだ戻らない・・・。

ったく・・・きいちゃんどこ行ってるんだよ・・・。

***

1時間・・・。

いい加減痺れを切らしそうになった頃、玄関で物音がする。

鍵を差し込んでる。

霧「ん・・・?!」

鍵が開いてるのに気づいたみたいだ。

勢いよくドアが開く。

霧「ゆう!」
俺「よ・・・おかえり。」
霧「もっと遅くなるって思ってたからマジビビった・・・。」
俺「ゴメンゴメン。」
霧「ゆう、実は、会ってほしい人がいるんだ。」
???「こんにちは。」

きいちゃんの後ろには・・・

一人の女の子がいた・・・。

俺「誰・・・?」
霧「・・・その・・・例の・・・」

うわ・・・き・・・あ・・・いて・・・?

<次回から新スレにて。>

引用なし

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Re(1):続・俺の彼氏は元ノンケ16
 ギー太  - 09/7/17(金) 0:10 -
続きめちゃめちゃ気になる

引用なし

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続・俺の彼氏は元ノンケ17
 悠太  - 09/7/17(金) 2:35 -


彼氏

そして浮気相手・・・

安っぽい昼ドラの展開なら、ここで修羅場だ。

髪をひっつかんで引きずりまわして。

でも、不思議と何にも感情が湧いて来なかった。

怒りも、悲しみも、何も。

世の中のありとあらゆる「感情」というものが感じられない。

きいちゃんと久々に会えたっていう、一瞬の喜びすら吹き飛んでるってことだ。

俺「何で連れて来た・・・?」
霧「勘違いしないでくれ。」
女「あの・・・先輩・・・。」
俺「きいちゃん、この人誰・・・?」
霧「バイト先の・・・」
女「篠塚って言います。あの・・・」

俺は女の名前を聞くと、無感情のまま、目線を逸らした。

その目の前に、きいちゃんと篠塚が座る。

霧「ゆう、落ち着いて聞いてくれ。」
俺「・・・。」
霧「俺・・・浮気したって言っただろ・・・?」
俺「・・・!」
霧「篠塚だけには俺とゆうの関係は話してある。」
篠「あの、先輩・・・私から説明させてくれますか?」
霧「え・・・ああ・・・その方が良いか・・・?」
俺「どうでもいい・・・何の説明がある・・・?」

多分俺、怒ってた。
無神経すぎる。
俺の目の前に浮気相手を寄こして何の説明があるってんだよ・・・。
言い訳か・・・!?

篠「その・・・私と先輩・・・何にもしなかったんです。」
俺「・・・は・・・!?」
篠「実は私・・・先輩にずっと憧れてて・・・付き合ってる人いるって知らなくて・・・で・・・あの日・・・私からキスしちゃったんです・・・。」
俺「何もなかったんじゃないんですか?キスしたって今認めてるし・・・!」
霧「ゆう、頼む・・・落ち着いて聞いてくれ・・・。」
篠「先輩スンゴク酔っ払ってて・・・それで、私先輩の家知らないし、一人じゃ絶対に帰れない状態だったし・・・」
俺「だからって酔っ払ってるスキに・・・!」
篠「ゴメンなさい・・・!でも信じて下さい・・・その・・・行為には至ってないんです・・・。」
俺「悪いけど・・・信じられません・・・俺は・・・きいちゃんが浮気しちゃったならしちゃったで良い・・・。謝ってくれたし・・・もう許してんのに・・・!」
霧「ゆう・・・最後まで聞いてくれないか・・・?」
俺「もう許してたんだぞ・・・!なのに何でひっかきまわすんだ・・・!?変にごまかさなくても良いだろ・・・!逆にムカつく・・・!」

浮気相手よこして、何もなかったってごまかすなんてひど過ぎる・・・!

霧「ゆう、頼む・・・最後まで聞いてくれ・・・!」
俺「・・・。」
霧「な・・・頼む・・・。」

とりあえず、その説明とやらを聞いてみる事にした。
多分、心のどこかで、何かを信じていたいっていう気持ちがあったのかも知れない。

霧「篠塚、俺が説明するから。」
篠「はい・・・。」

きいちゃんは、一呼吸置いて口を開いた。

霧「篠塚が言うには、その・・・行為に至る寸前まで進んじったみたいなんだけど・・・。」
俺「・・・。」
霧「その・・・服脱いで、篠塚の上で・・・寝ちゃったみたいなんだ・・・。」
俺「・・・へ?」
霧「俺・・・マッパになって、そのまま・・・爆睡したらしいんだ・・・。」
俺「・・・マジ・・・?」
霧「篠塚を一瞬でも抱こうとしたのは間違いない・・・でも・・・ゆうには本当の事を知ってほしかったんだ・・・。」
俺「ホントにヤッてない・・・?」
篠「それは私に保障させて下さい。」
俺「信じて・・・良いんですね・・・?」
篠「はい・・・!ホントにゴメンなさい!」

酔っぱらうと、すぐに寝入ってしまう・・・
きいちゃんの癖だ・・・。
酒が入って出来上がると、ふとした事で、一瞬のうちに夢の世界に入る。

俺「じゃあ・・・半分・・・浮気・・・だな・・・。」
霧「そう・・・なるのかな・・・。」
俺「いやむしろ4分の1浮気だ。キスして服脱ぐまでなら。」

心がフワッとなった。
安心感に埋め尽くされたのかな・・・。

よくよく考えてみたら・・・
きいちゃんはいっつもバカ正直な男だ。
ウソをつくような人間じゃない。
それはもう、親友期間と恋人期間を合わせて約4年にもなるきいちゃんとの付き合いでよーく分かってる。
分かってたはずなのに・・・。
一瞬でも疑った自分が恥ずかしい・・・。

俺「ゴメン・・・嘘つき呼ばわりして・・・。」
霧「ゆうが謝ったら俺の立場無くなるよ・・・。」
篠「私・・・ホント悠太さんに迷惑かけて・・・ホントにゴメンなさい・・・!」
俺「もう良いですよ。一瞬でも許さないって思ってたけど・・・もう・・・大丈夫です。」
霧「ゆう・・・ホントに・・・許してくれるのか?」
俺「・・・もちろん・・・。やっぱり俺・・・きいちゃんが好きだから・・・。」
篠「私・・・そろそろ帰ります・・・。」
霧「そうか・・・。ゴメンな・・・家にまで来てもらって。」
篠「いえ、そんな・・・悠太さんに話せてよかったです。」
俺「わざわざありがとう。」
篠「あ・・・はい。こちらこそ・・・。」
俺「でも・・・最後に一つだけ良いですか?」
篠「え、何ですか・・・?」
俺「男同士が付き合ってるって知って、引かなかったんですか?」
篠「あ、いえ・・・」
霧「篠塚はな・・・そういう話好きなんだって・・・。」
俺「ん??」

そういう話が好きってどういう意味だよ。

霧「俺もこないだ知ったんだけど、篠塚は腐女子要素アリの子なんだって。」
俺「腐女子ぃ?!」
篠「は・・・い・・・。腐女子歴1年です・・・。」
霧「イケメンもゲイも大好きの、腐女子。」

そう・・・か・・・。

俺「初めて会った・・・本物の腐女子に・・・。」
霧「篠塚は誰にも言わないって言ってるし、むしろ俺のノロケ話を聞きたいってさ。」
篠「先輩・・・!すみません・・・悠太さん・・・。」

何だかこのやりとりで・・・一気に解放されたみたいだ。

篠「じゃあ・・・帰りますね。お邪魔しました。」
俺「あ・・・じゃあ・・・気を付けて・・・。」
篠「あの・・・私が言うのは変ですけど・・・先輩はバイト先でもスンゴク優しくて、皆から愛されてます。そんな先輩に想われてる悠太さんは幸せなんだなって。」
俺「え・・・。」
篠「もう私、先輩の事きっぱり諦めてますから、安心して・・・下さいね。」

そう言うと、篠塚さんは、きいちゃんにお辞儀して、帰って行った。

***

俺「きいちゃん・・・こっち来て・・・。」
霧「うん。」

きいちゃんは、ベッドに座る俺に密着するように、隣に座った。

俺「やり直せるんだよね・・・?」
霧「うん・・・もし・・・ゆうがOKなら・・・。」
俺「俺は・・・OKだよ。」
霧「ゆう・・・。」

きいちゃんは俺を優しくハグしてくれた。
久し振りに、きいちゃんの胸の中に包まれる。

はあ・・・ここが・・・俺の行きつく場所なんだよね。

霧「俺の事・・・好き?」
俺「・・・大好きだよ・・・。」
霧「・・・アリガトウ・・・。」
俺「きいちゃんは・・・?」
霧「・・・大好きだよ・・・。」

2週間ぶりに唇を重ねた。
乾燥と緊張で少しかさついてたけど、それでも柔らかい感触を感じる。

そのまま俺は・・・ベッドにそっと押し倒され・・・
この時ほど天国に近い幸せを感じられたセックスは今まで無かったというくらい・・・
激しく優しく愛し合った。

「アア・・・ハァ・・・ア!ン・・・!」
「スゲーよ・・・!もっと・・・!アア・・・!」
「アア・・・ハ・・・ア!!イ!イック・・・!!」
「俺も・・・ハァ・・・!!アア!」

***

霧「大好きだよ・・・。」
俺「うん・・・。」

温かい毛布の中で、暖かい腕に抱かれ、俺は、恋人とのヨリを無事に戻せた。

もう・・・何も怖くないよ・・・。

***

今回の浮気未遂の一件で、俺ときいちゃんの関係は、1ステージ上がった様に思えた。

多分、白浜旅行からの1年間は、嵐の前の静かな時間。

そして、その青天に、浮気未遂という霹靂が落ちた。

恋愛の神様は、決して俺ときいちゃんを別れさせようとしたんじゃないんだよな。

俺たちに試練を与えた。

それを乗り越える事が出来るか、試されたんだ。

神様は、母さんが言ってた様に、人を傷つけると自分がもっと傷ついてしまうという、優しすぎるが故のきいちゃんの性格を知ってた上で、こういう試練を選んだんだ。

どうですか・・・?

神様・・・。

無事に・・・乗り越えましたよ。

***

そうだ・・・大学卒業したら、話さなきゃな。

あの白浜の旅行の時に考えてた事。

きいちゃんが結婚を考え始めたら、潔く、別れる。

爽やかに、暖かく、受け入れよう。

この事は・・・ちゃんと話さなきゃな。

引用なし

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Re(1):続・俺の彼氏は元ノンケ17
 とし  - 09/7/17(金) 12:31 -
最高の彼氏と巡り逢えて羨ましいです(^O^)
いつまでも仲良くして下さいネ☆
続き楽しみにしてます!

引用なし

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続・俺の彼氏は元ノンケ18
 悠太  - 09/7/17(金) 18:02 -
何もかもが水に流れ、綺麗さっぱりで再び恋人関係に戻った翌日。
きいちゃんのすぐ隣で、爽やかに朝を迎える。

相変わらずの寝顔。
すごく可愛いし、すごく色っぽい。
思わずキスをした。

霧「ん・・・!」
俺「あ・・・起きちゃった・・・?」

突然のキスに目が覚めた。
まるで白雪姫・・・?^^;

霧「おはよ・・・^^」
俺「おはよ。^^」

今度はきいちゃんから唇を重ねてきた。

こんな感じで朝を迎えるのが、何だかすごく懐かしく思えてくる。

霧「今日はどうしたい?」
俺「ん〜・・・いったん俺んち戻って着替えてから考えよ。お菓子も持って来れるし。」
霧「え・・・またうなぎパイ持って来てくれたの?」
俺「だって好きだろ?」
霧「いや・・・実は・・・さ・・・そろそろ飽きちゃったかなぁ・・・みたいな・・・。^^;」
俺「・・・やっぱ?」

やっぱりな。
帰省の時も、母からの小包の時も、必ず付きものになってるし、さすがに毎回は・・・ね・・・。

霧「あ、でも食べるよ。せっかく持って来てくれたんだから。」
俺「マジ?無理しなくてもいいよ?」
霧「無理してないって^^」
俺「あ、そういやもう1種類あんだけど。」
霧「ナニナニ??!!」
俺「うなぎフロランタン。」
霧「出た変な横文字・・・!^^;」
俺「名前はまあ・・・あれだけど、めちゃくちゃ旨いんだぞ。あれは俺も好き。うなぎパイの100倍。」
霧「そんなにウマいの?」
俺「保証する。^^」
霧「そんなん言っちゃうとメチャ楽しみなんですけど^^」

顔に似合わず、甘いもの好きなんだよな、こいつは。^^

***

俺「はい。これ。」
霧「うなぎフロレンチン。」
俺「フロランタンだって。」
霧「でもスペル読むとフロレンチンじゃん!」

florentinって書いて、フロランタン。多分・・・発音から言ってフランス語系かな。
そのスペルを、ローマ字読みしてどうすんだよ・・・!

俺「じゃあこのボトルは何て読むんだよ。」

試しに俺は、たまに使ってるカルバンクラインの香水を見せてみた。
ちなみにスペルはCalvin Klein。

霧「カルビンクレイン。」

耳を疑う。

俺「これ・・・有名なブランドだぞ?」
霧「え・・・あ〜!カルバンクレイン!」

・・・きいちゃんは、語学には滅法弱いんです・・・。

俺「カルバンクラインだろ!」
霧「あ、そっか。つか俺ブランドって分かんないんだよなぁ。それにスペルはカルビンクレインだし!」
俺「あのさ・・・念のために聞くけど、去年の誕生日にあげた香水のブランド、分かってる?」
霧「え・・・ああ・・・何かBとかRがいっぱいあるよな、あの名前。」

御察しがつくだろうが・・・BURBERRY。
そのBURBERRYの、BURBERRY BRITっていう香水をあげたんだ。

確かにBとRは多いけど・・・。

霧「バーベリー?」

・・・きいちゃんは、語学には滅法弱いんです・・・。
まあ、ブルベリーって読まなかっただけマシです・・・。

霧「あ、違う違う。バーバリーだ!これは知ってた。」
俺「今のもギリギリセーフだぞ・・・お前ホント語学ダメダメだな!^^;」
霧「そうじゃねえよ。素直にスペルを読み上げただけ。^^」
俺「はぁ〜・・・」
霧「つか開けていい?」
俺「良いよ。」

きいちゃんは、“フロレンチン”の包装紙を丁寧に剥がし、箱を開ける。

霧「うわフロレンチンメチャうまそう!」
俺「俺も1個もらうよ。」

サクッとした生地に、キャラメルっぽいのが絡まったアーモンドみたいなスライスが乗っかってる。
多分この生地かキャラメルっぽいソースにうなぎの何かが入ってるんだろう。
とにかくメチャウマい!

霧「うわうわうわうわ何だこれチョーウマ!!!」

きいちゃんは、過剰気味のリアクションで、このフロランタンの美味しさにビックリしてる。

俺「ウマいだろ?」
霧「サイコウ!!ゆう、今度からはこっち欲しいな。」
俺「はぁ〜???ワガママ言うなよ^^;」
霧「いや、これは自分で買いに行ってもいい位だぞ!」
俺「そんなに気に入った?」
霧「大袈裟かもしんないけど、今まで食ったお菓子の中で一番ウマいと思う。」

案の定、気に行ったみたいだ。
母さん、今度からはパイじゃなくてフロランタンを送ってください。
俺の分もね・・・^^

霧「で、これからどーする?」
俺「ん〜・・・まだ10時前かぁ。つか福袋ってもう売ってないかな・・・。」
霧「今日はもう5日だからビミョーじゃん?」
俺「そっかぁ・・・。」
霧「つかさ、ゆうの冷蔵庫空っぽだろ?」
俺「うん。年明けてまだ何も買ってないし。」
霧「俺もそうだから、とりあえず買出し行かね?俺篠塚から車借りてるから。買出しついでにドライブも行こ。」
俺「マジ?つか篠塚さん車持ってたの?」
霧「ああ見えて結構お嬢様なんだぞ。駐車場付きのマンションに住んでるって。」
俺「腐女子お嬢様か(笑)・・・ん?つかきいちゃん免許持ってたっけ?」
霧「持ってるよ。メチャペーパーだけどな。」
俺「いつから??!!」
霧「大学入る前から。入学式前に合宿行ってたから。」
俺「ぜんっぜん知らなかった・・・。」
霧「まあ、話す機会も無かったしな。」

まだ知らなかった事もあったんだな・・・^^;

俺「免許見せて。」
霧「え・・・やだ・・・^^;」
俺「え〜・・・何で??」
霧「写真が・・・変だから・・・?」
俺「大学入る前の写真だろ?」
霧「いや、去年くらいに一度更新してあるから、結構最近のなんだけど・・・」
俺「でも見たいなぁ・・・?」
霧「・・・じゃあ・・・ゆうにだけな・・・。ゼーッタイに誰にも言うなよ?」
俺「分かってるって。」

そんなにひどいのかな・・・?
こんなカッコいい顔してんのに・・・。

きいちゃんは、ポケットから長財布を取り出して、中から免許を出した。

指で写真のとこを隠しながら、そーっと差し出す。

霧「あ〜・・・やっぱヤダなぁ・・・。」
俺「もうそこまで出してんだから良いだろ〜。」
霧「・・・引かない?」
俺「多分。え、てかそんなにひどい顔なの?」
霧「一度弟に見せたら爆笑されたよ。兄さんこんな顔するんだって。」
俺「どんだけひどいんだよ・・・。」
霧「それ以来門外不出。次更新するまでゼーッタイ非公開って決めてたんだけど・・・もういいや!はい!」

ぶっきらぼうに突き出された免許証。

写真は・・・

目が半開きだった・・・

俺「ん・・・ック・・・!ク・・・ハハハハハハハッ!」
霧「そんなに笑うなって・・・!」
俺「ゴメンゴメン・・・だって・・・ハハハハハハハ〜!!半目剥いてんだもん!!」
霧「ひでーよぉ・・・−_−」
俺「でもよくある事だろぉ?^^ はい、もう封印しといた方が良いかもな・・・^^ ハハハハハ!」
霧「言われなくてもそうするし!ゆうのバカ・・・!」

ゆうのバカ・・・!って言うきいちゃんが、スンゴクスンゴク可愛く見えた。

俺「ゴメンゴメン、悪気は無かったんだ。」
霧「知ってる・・・。」
俺「怒んなよ・・・な。もう笑わないから。ほら、フロレンチン食べろよ。」

フロランタンの包みをむいて、きいちゃんの口の前に差し出すと、ガブリと噛みついた。

霧「ウマ・・・」
俺「な。ウマいな。もう忘れたから、はいスマイル。」

フロランタンの美味しさのおかげか、いいスマイルを浮かべた。
こういう所が、人に好かれるんだろうな。

俺「それ食ったら行こうか?」
霧「そうだな。」
俺「つかどこまで行くの?」
霧「こっからちょーっと離れてんだけど、結構安いらしいぜ。」
俺「へぇ〜。つか運転ダイジョブ?」
霧「大丈夫だと思う。意外と体って覚えてるもんだぞ。」

まあ、きいちゃんは高校時代はテニス部のキャプテンだったって事もあって、運動神経も動体視力も反射神経も優れてるし、大丈夫かな。

***

俺「何だ結構うまいじゃん!」
霧「フツーだよ。フツー。」

きいちゃんの運転は、案の定何にも問題無かった。スピードだって丁度良いし、右折に躊躇する様子も無い。

霧「さ、着いたぞ。」
俺「バック大丈夫?」
霧「大丈夫だって。」

俺が下りて誘導した方が良いかなって思ってるスキに、きいちゃんは難無く駐車場にすっぽり収めた。

俺「運転メチャうまいな。マジで。^0^」
霧「そんなに褒めんなよ。^^」

着いた先の大型スーパーは、結構混んでたが、先に進めないってほどの人数ではなかった。
俺ときいちゃんは、カートを押しながら、豚小間とか玉ねぎなどの食料品、洗剤とかティッシュ類をカゴに入れた。

俺「結構安いな〜。^^」
霧「だろぉ?」
俺「肉とか多めに買って冷凍しとけばかなり浮きそう。」
霧「そういや今日冷凍食品半額らしいぞ。」
俺「マジ?いいねぇ!」

一人暮らしの男にとって、冷凍食品というものは非常に重宝するんだ。

結局、冷凍分や保存食も合わせると、多分来月までは大きな買い物はしなくても良い位の買い出しになった。
車があるのとないのでは、買い出しの安心感が違う。
これだけの量は、いくら若いとはいえ、歩いて運ぶのはかなりキツイ。

霧「買ったなぁかなり!^0^」
俺「車があるってマジ便利だな〜^^」
霧「一旦戻って整理しようか。それからドライブ行こう。」
俺「OK!」

***

きいちゃんの上手な運転で無事帰宅した俺たちは、それぞれの購入分を冷蔵庫にしまい、もう一度車に乗り込んだ。

俺「つか何時ごろ車返さなきゃいけないの?」
霧「9時だよ。バイト先で篠塚と待ち合わせてる。」
俺「じゃあかなり時間あんだ。」
霧「そ。^^ つかそろそろ昼飯の時間だな。サイゼにでも行く?」
俺「そーしよ!^^」

サイゼリヤは、若者の味方。^^
さっきのスーパーの近くに駐車場付きのサイゼリヤがあるらしいので、俺たちはそこに向かう事にした。

<続く>

引用なし

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Re(1):続・俺の彼氏は元ノンケ18
 ようた  - 09/7/17(金) 19:24 -
いつも楽しみにしています。
2人とも素敵な人ですね。
続きも楽しみにしています。

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Re(1):続・俺の彼氏は元ノンケ18
   - 09/7/17(金) 23:34 -
いつも拝見させてもらってます!昨日は、見ていて胸がくるしかった、、。別れちゃうのか、、って。でも戻って自分のことのようにうれしかった笑。
二人の顔が目に浮かぶ感じです(^-^)
うらやましいなぁー

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続・俺の彼氏は元ノンケ19
 悠太  - 09/7/18(土) 2:01 -
2つのパスタとハンバーグを仲良く半分こして

きいちゃんの笑顔を見ながら食べると

いつも美味しいサイゼの食事が

より一層美味しくなる。


買い物行って、ランチ食べて、この後ドライブ。

まさに王道ともいえるデートコース。

もっとも最初の買い物は、スーパーの買い出しという、あまりデートっぽくない買い物ではあるが。


霧「ドライブどこ行きたい?」
俺「え〜っと〜・・・どこが良いかな??」
霧「ん〜・・・。」
俺「あ、ならお台場は?レインボーブリッジ渡って。」
霧「ノッた!^^」

***

白のワゴンRを快調に走らせ、俺たちは徐々にお台場へと近づいた。

俺「次のとこ右だよ。」
霧「OK。距離的にはあとどれくらい?」
俺「もうほとんどお台場だよ。^^」

地図を見ながらナビをして、ようやくレインボーブリッジに差し掛かる。
グルリと回って、ブリッジの下層をゆりかもめと並走する。
ガードネットで外の景色は見にくかったけど、チラチラとフジテレビのはちたまが見えた。

お台場には一度だけ他の友人と遊びに来た事があったけど、それも大学1年の時だったし、かなり前になる。
もちろんきいちゃんとは初めてだ。

霧「そういやゆうとお台場来た事無かったな。」
俺「そうだよ。1年の時に誘ったけど、きいちゃんデートで一緒に行けなかったんだよな。」
霧「あ〜、ユキとなぁ。あいつ元気かな・・・?」
俺「気になる?」
霧「そりゃあな・・・一番長く続いた相手だし。全然連絡してねえけどな。」
俺「でもキャンパスでバッタリ会ったりしないの?」
霧「ん〜、運がいいのか悪いのか、全然。^^;」
俺「ふ〜ん。」
霧「ナニ、何か知ってんの?」
俺「あ、いや、冬休み前にな、高野(共通の友人)から聞いた話なんだけど・・・ユキちゃん新しい彼氏がいるらしいんだよね。」
霧「へぇ〜。^^」
俺「聞きたくなかった?」
霧「いや、逆だよ。ユキって意外とオクテなとこあるからさ。」
俺「あ〜、前にも言ってたよな。高2の時予備校で一目惚れして、3度告ってやっと付き合えたって。」
霧「ハハ^^ 懐かしいなぁ。」
俺「でも何で2度もダメだったんだっけ?」
霧「勉強に集中したいからって言ってたけど、後から聞いたら、人に告られたの初めてでパニクったんだって。前にも話したろ?」
俺「ゴメン、軽く忘れてた。^^;」
霧「でも俺ゼッテー諦めないって決めてたから。3回目に賭けて、やっとOKしてくれたんだ。」
俺「あっついなぁ^^; 何でそんなに入れ込めたんだよ。」
霧「え〜・・・一目惚れに何でもクソも無いだろ。^^; つかお前だって、俺のこと2年半諦めねえで耐えたんだろ〜よ^^」
俺「あ・・・ハハ・・・^^;」
霧「一度決めた相手に突っ込んでくって、俺もお前もメチャ男らしいよな。^^」
俺「そう・・・なるのかな・・・。」
霧「まあ、今“突っ込んでる”のは俺の方だけど(笑)」
俺「な、何言っちゃってんの^^;・・・そりゃそうだけど・・・*−_−*」
霧「あ、もうフジテレビの真下だぞ。」

久しぶりのお台場には、かなりの人出があった。まだ冬休みの高校生とか、家族連れが目立つ。
近くのコインパーキングに車を華麗に駐車し、俺たちはお台場へと繰り出した。

1月だからまだまだ寒いけど、日差しもあったから過ごしやすい。
バッグにデジカメを常備してた俺は、いっぱい写真を撮った。

フジテレビのはちたまから見える景色はやっぱり凄かった。
東京湾の先に見える高層ビル。
無機質な風景も、何か違って見える。
レインボーブリッジとのコラボ景色は圧巻だ。

霧「何かメチャデートっぽいな^^」
俺「同感^^」
霧「この後デックス行かね?」
俺「良いよ!」

フジテレビを後にして、デックスで色々物色。
特に欲しいものも無かったけど、良いなぁって思った服が結構あった。
きいちゃんは、セレクトショップに売ってた、トミーのシャツにべた惚れして、最終的には買っていった。
ブランドと語学に弱いきいちゃんだけど、トミーヒルフィガーは前から好きだって言ってたし、Tommy Hilfigerの横文字も難無く読んでた。

霧「あ〜・・・節約しねえとな^^;」
俺「良いじゃんたまには。メチャ似合ってたし。」
霧「ん〜・・・そうだな^目^ ゆうは何も買わねえの?」
俺「うん。特に欲しいもん無かった。^^」
霧「そ。^^ 他の店も見てく?」
俺「モチロン!^0^」

その後俺は、超カッコいい青いフレームのダテメガネを発見。
普段からメガネ好きな俺は、即決購入した。

霧「お前ダテメ好きだな〜^^」
俺「そ?^^ 似合ってるだろ?」
霧「う〜ん・・・どうかなぁ・・・。」
俺「え・・・!?ダメパターン??」
霧「ハハハハ〜!ジョーダン^目^ メチャ似合ってるよ。その青が良いな^^」
俺「良かった・・・!^^;」
霧「つかゆうってダテメするとメチャインテリに見えるよなぁ^^」
俺「見えるだけじゃなくって、実際インテリだっての!^^」
霧「え〜・・・そうかぁ?(笑)」
俺「つかカルビンクレインさんには言われたく無いですなぁ^^」
霧「ヘッ!・・・すんません^^;」
俺「ハハハハハ!(爆)」

その後もいろいろとデックスを物色してたら、もう夕方4時になってた。
マクドナルドに入って、一旦休憩。
外はだんだんと昼から夜に変わりつつあった。

俺「夜の運転平気?」
霧「うん^^ ダイジョーブ。」
俺「俺も免許持ってたら運転代われんのになぁ。」
霧「ゆうも就職前に取っといた方が良いぞ。時間無くなるから。」
俺「うん。卒業式前に合宿行くつもり。」
霧「合宿結構楽しいぜ。色んな人がいるし。場所によっちゃ飯もメチャウマいしな。^^」
俺「へぇ〜^^」

何だか今から免許合宿が楽しみになってきた。

霧「あ、そうだ、ゆう、話があったんだ。」

いつもみたいに、他愛のない会話に花を咲かせていると、急にきいちゃんが俺に向き直って切りだした。

俺「ん?ナニナニ改まって。」
霧「俺達さ、就職したら、会う時間とかメッチャ減ると思うんだ。」
俺「あ〜・・・うん。」
霧「もちろん自然消滅とかありえないとは思うけど、やっぱこうやってほとんど毎日会ってた分、寂しくなっちまうだろ?」
俺「そうだなぁ・・・確かに・・・。」

近くに住んでるとはいえ、毎日の仕事でお互い疲れるだろうし、多忙を極めてなかなか会う時間も取れなくなりそうなのは大体予想はついてた。

霧「でな・・・提案なんだけど。」
俺「うん。」
霧「一緒に住めたら良いなって思ってんだ。」
俺「え・・・!?」
霧「今のとこ引き払って、広めの部屋を2人で借りて、一緒に住まない?」

正直、思ってもみなかった。
あまりに突然で、一瞬きいちゃんの言葉が理解出来なかったけど、徐々に飲み込んだらやっと判ってきた。

俺「それって、同棲・・・?」
霧「うん。^^」
俺「本気?」
霧「こんなジョーダン言わねえよ。^^」
俺「俺と・・・一緒に住む・・・?」
霧「そう。^^」

俺の心は、ありえない嬉しさにグイグイ支配されていった。
嬉しくて今にも叫びそうになったけど、さすがにマックで叫び出したら明らかに不審者だ。
何とかリミッターをかけて、心の中に叫び声を閉じ込めた。

俺「うん・・・うん・・・!!!住む!!住みたい!!^0^」
霧「良かった^^」
俺「じゃあこれで、お互いのアパートに通う必要も無くなるってことだよな!!」
霧「そういう事だな^^」
俺「マジ嬉しい!つかいつからそんな事考えてたん?」
霧「就職決まってからかな。」
俺「マジかよぉ^^ もっと早く話してくれれば良かったのに^^」
霧「いやぁ、いつ言おうかって思ってたら今になっちってさ^^;」
俺「いやでも、いつ言われてもOKしてたぜ^^」
霧「ハハ^^ そんなに喜ぶって思わなかった^^」
俺「いやいやもしかしたら就職決まった時より嬉しいかも^目^」
霧「大袈裟^^; じゃあ、近いうちに部屋探そうな^^」
俺「うん!^^」

今でも半同棲状態だけど、これで完全に同棲だね。

俺「あ、でもご両親はなんて言ってんの?」
霧「大賛成だってよ^^ 俺の親お前の事メチャ気に入ってるし^^」
俺「マジぃ?^^ 照れんなぁ^^ つか俺の親も絶対賛成してくれるな。」
霧「え、俺もご両親に気に入って頂いてんの?^^」
俺「当たり前だろ^^ 母さんが言ってたぞ。あんなに律儀で優しい男の子は珍しいって^^」
霧「や、やめろよ・・・!*^^* そんなベタ褒めされちゃ・・・」
俺「あのフロレンチンだって、母さんがお前に食べて欲しいって、前もって買っておいたんだぜ^^」
霧「あ〜これ以上言うなぁ〜・・・!もうあっつい。」
俺「顔真っ赤っかだな^^ ジャケット脱げば?^目^」

互いの両親に気に入られてるってすごい事だな。
これが男女だったら縁談へまっしぐらだ。
あ、縁談っていえば・・・あの話・・・言わないとな。
卒業式の後にな。

霧「あ、もう5時半だ。」
俺「そろそろ戻った方が良い?」
霧「そうだなぁ。渋滞してそうだし。もう休憩良い?」
俺「つかきいちゃんは良いの?俺は助手席だから全然良いけど。」
霧「うん。ダイジョブ^^」
俺「じゃあ行こか^^」

<続く>

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Re(1):続・俺の彼氏は元ノンケ19
 かず  - 09/7/18(土) 5:36 -
いつも楽しませてもらってます。
なんか、素敵な展開ですね♪
俺も同棲したいな〜

引用なし

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Re(1):続・俺の彼氏は元ノンケ19
 じゅん  - 09/7/19(日) 2:32 -
俺、悠太さんの大ファンです。
はじめから全部見てて、俺は今まで恋愛でいい思い出がなくてこんな恋愛をしたいなぁってずっと憧れています。

今後も無理しない程度で頑張って下さい。

引用なし

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Re(1):続・俺の彼氏は元ノンケ19
 よし  - 09/7/19(日) 3:13 -
今回も読みました。色々あるけど…幸せでいいですね。マジで↑↑
俺は勢いでメールしちゃって…悠太さんがこの恋愛の話に来る前の頃みたいになってます…涙
直接言わないと返事くんなくて…引いてない感じで… なんか読み直しながら勇気や励みになってます。
悠太さん無理せずだけど俺にもっと勇気ください…汗今こんなんだから悠太さんが凄くすげ〜っち思う↑↑頑張ってください↑↑

引用なし

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いつもありがとうございます
 悠太  - 09/7/19(日) 15:34 -
たくさんの感想、ホントに嬉しい限りです。

一連の投稿は、霧斗も公認していて、先日から色々と、文章とか表現を2人で考えながらUPしています。

純さん>
毎回楽しみにしてくれてありがとうございます。
いつ終わるか判りませんが、とりあえず、限りなく最近までの話をUPし、切りの良いところで終結しますので、最後までヨロシクお願いします。

竜也さん>
羨ましいなんて言ってくれてスゴク申し訳ないです・・・でもありがとうございます。
竜也さん、諦めないで下さいね。
もちろん良い事ばかりでは無いですけど、悪い事ばかりでもないかも知れないですから。
何か上からで・・・スミマセン。

青さん>
応援ありがとうございます。
これからもお互いを大切にしていきたいって思ってます。
あと、青さんの意見も正しかったし、ホントあの時別れなくて良かったって今でも、僕も霧斗も同じ気持ちです。

akiさん>
気を遣っていただいて、ホント嬉しかったです。
何とか辛い時期の話もUP出来ました。ホントありがとうございます。

ギー太さん>
続きリクエストだけでもホントうれしいです。
ありがとうございます。今後も続きを読んでくれると嬉しいですね。

ともさん>
そうですよね。こういう試練があって、乗り越えて深まるものもあるし、ずーっと幸せ続きじゃ幸せボケしちゃうもんですからね。
ありがとうございます。

ゆぅさん>
ホントあの時は辛かったです。
でも、やっぱり僕は霧斗の事は諦められなかったし、そのおかげで今も関係が続いてるわけですよね。
書いてる時、色々思い出して辛くなっちゃったけど、頑張って書きました。
今後も応援して頂けると嬉しいです。
ありがとうございます。

としさん>
ありがとうございます。
ホントに霧斗に出会えてよかったって思えます。
続きも頑張って書きますので、応援よろしくお願いします。

ようたさん>
そんな2人とも素敵だなんてありがとうございます。
でも霧斗がホントに出来た人間で、僕がちっぽけな位です。
いっつも迷惑かけっぱなしです。それでもいつも笑顔の霧斗が、やっぱり輝いて見えます。
今後も最終回までヨロシクお願いします。

遼さん>
いつもありがとうございます。
書いてる僕も思い出し過ぎて苦しかったですけど、ああいう結末になれたって思うとホッとします。
ご自分の事のように嬉しく思ってくれるなんて恐縮です。

かずさん>
あの時、霧斗に同居を申し込まれてびっくりして嬉しかったです。
いつも読んで頂いてありがとうございます。
最終回までヨロシクお願いします。

じゅんさん>
創刊号からの読者さんですか!スゴイ!
ありがとうございます。
じゅんさん、ホントに諦めないで下さい。
必ずどこかに、じゅんさんを想ってくれる人はいるはずです。
根拠は無いですが、信じる事も必要ですよね?
最終回までヨロシクお願いします。

よしさん>
よしさん、僕も霧斗も、貴方がすごく気になっています。
僕と同じ境遇で、悩んでらっしゃるんですね。
世の中全員、霧斗の様に理解力や受容力に長けた人間ではないから、やっぱり拒絶してしまったり、気不味くなったりしてしまう人も多いですよね。
同性愛者って、未だに完全な社会権を与えられてはいないですし、色眼鏡で見る人も多い。
でも、よしさん、もしその相手をホントに好きなら、メールじゃなくて、直接、思い切り想いをぶつけるべきです。
僕が今、霧斗と付き合えてるのも、もちろん霧斗がハンパない受容力で受け入れてくれたって事もあるけど、僕が正直に想いをぶつけたからだって思います。

想いを伝えて、失敗するかも知れません。でも、自分の中では、もしかしたら前に進めるんじゃないでしょうか。
僕がもし、霧斗に拒絶されたら、たぶんしばらく立ち直れなかったと思うけど、最終的には、前に進めたって思います。

何が言いたいのか全然まとまんなくて、ただただ「かも知れない」を並べただけになっちゃったけど、やっぱり同じ同性愛者として、諦めてほしくないです。
もし僕の投稿がよしさんに勇気を与えられているなら、それしか僕には出来ません。
まだこれから、あと10話も無いかも知れないけど、最後までUPします。
それでもし、何かでよしさんの力になれたなら、それが最高の幸せだし、今横で、霧斗も、ホントに諦めないでほしいって、言ってます。

僕たちには、こんな事しか言えません。
それに僕は、初めての彼氏だってこともあって、完全な失恋の経験も出来なかったし、告白の失敗っていう経験も出来てないから、ホントに上っ面に聞こえてしまう体もあるから、もし、このメッセージで、よしさんの気持ちを逆なでしてしまうような事があったら、ホントに申し訳ありません。

***

他に毎回読んでくださってる方も、いつもありがとうございます。
最後までどうかヨロシクお願いします。

悠太
霧斗

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Re(1):いつもありがとうございます
 よし  - 09/7/19(日) 16:09 -
悠太さん
ビックリしました。まさか気にしていただいてるなんて思ってもみなかったので…汗ありがとうございます。

俺はこっちの人と一人しか付き合ったことないし相手は今まで付き合ったことない奴で…お互い自分を表現することが下手で…(笑)相手も自分もどうしていいのかわかんない状況でへんな空気になっちゃってて…自分がどうかするしかないんですけど…
俺はHな話で悠太さんの掲示を初めてみた時状況は違うけど自分と重なってなんか毎日見て勇気もらって…だけど思いつづけるのは辛いですよね…でももう一度再度頑張ってみます。何書いてるかわかんないですが…霧斗さんっちホントカッコイイっすよね。悠太さんもカッコイイし優しい人だなって思います。
これからも頑張ってください↑↑俺も少しずつ読んで勇気もらって頑張ってみます↑↑

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Re(1):いつもありがとうございます
 ひろ  - 09/7/19(日) 17:47 -
最初から読んでいます!

悠太さん,霧斗さんに受け入れてもらえて本当に良かったですよね(>_<)

自分は今20歳で,去年の秋から好きな後輩がいます。

一人になったらずっと後輩のこと考えてしまって,片想いはすごく辛いです。
気持ち伝えたくなるけど,伝えたらもう仲の良い関係じゃいられなくなりそうで怖くて言えません…

だからかなり変な言い方なんですが,自分の分も幸せになってください!!
いつも話を読んで幸せを分けてもらっている気がします。
最終回までよろしくお願いします!!

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Re(2):いつもありがとうございます
 悠太  - 09/7/19(日) 22:40 -
いつも「勇気もらってます」とか「励みになります」と書いて下さってて、一番目に留まってましたし、今気まずい状況になってしまってるっていうのも、僕と霧斗の空白の1週間に似てるような気もしました。

ホント頑張ってください。
僕も霧斗も応援していますから。

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Re(2):いつもありがとうございます
 悠太  - 09/7/19(日) 22:45 -
創刊号からありがとうございます。

まさに、僕の2年半と同じ状況ですね・・・
僕も最初は怖かったです。

実際思えば、挑んだらもう、勝ち(OKもらう)か負け(NGの上気まずくなる)っていうのがほとんどになってしまうっていう、悲しい現実なんですよね。
引き分け(NGでも友人継続)ってホントに珍しいパターン・・・でもその引き分けになれる時もありますよね。

僕がどうこう言えませんけど、ひろさんの分も幸せになんて言わずに、ひろさんも幸せつかむまで、諦めないで下さい。

きっと、最後には笑顔になれるかも知れないですよ。

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Re(1):いつもありがとうございます
 わたる E-MAIL  - 09/7/19(日) 22:52 -
創刊から読ませていただいています[ワーイ]
俺は先月2年間好きだった友達と失恋(と呼べるのかわかりませんが[アセアセ])してしまいました。
その時ちょうど悠太さんと霧斗さんのお話を読み始め本当に感動しました[ヒラメキ]
確かに同性愛は「禁じられた愛のタブー」なのかもしれません。それは18年生きてきて何回も実感しました[ガマン]でも俺はあえてそこに踏み出す決意もしました。同性愛として辛い思いをしたことも何回もありました。しかしそれと同時に幸せな思いもしてきました。
だからゲイであることに後悔など微塵もしていません。夢は掴み取るもの、幸せはいつの日か手に入れているもの、という言葉を信じこれからも「ゲイ」として生きていこうと思います。
悠太さんと霧斗さんの多幸を心からお祈り申し上げます[ワーイ]
長文な上、支離滅裂ではありますが感想まで[ホッ]

これからもお願いします[ピカピカ]

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Re(1):いつもありがとうございます
 とも  - 09/7/19(日) 23:58 -
自分も、ノンケの彼そして異性の浮気・・と有り自分達は
その壁を乗り越えられずに終わってしまいました。
それなので、オバーラップしつつ続きがとても気に成って
ずっと読ませてもらっています。

自分や元彼も、悠太さん霧斗さんの様に相手を信じ様とか
何が有っても好きなのは、お前なんだって言う気持ちや
その事を行動でもってぶつけて、分かり合えてって言う事が
出来ていればって凄く思い考えさせられました。
これからも愛を深めて行って下さい

最終話まで、頑張って下さいね(^^v

引用なし

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