どうして帰ってきたのか。
何て言って欲しかったんだろう。
脅されたとでも聞きたかったんだろうか。
兄貴は俺の目を見ながら、
家なら金かからないだろ。
そう言った。
カッとなって兄貴を蹴り飛ばそうとした瞬間、チョークされてリビングに戻された。
男は、
今日が1番興奮してのは間違いない。今まで散々使ってきたけど今日程じゃなかった。弟に見られる事、掘られた事がよっぽと嬉しかったんだろうな。
このまま寮に連れて帰ってもいいし、自宅に置いていってもいい。たった1年半でここまで処理道具に堕ちきるのは頭おかしいからな。
自分に興奮する兄貴の面倒みるか、処理道具として使われて捨てられるだけの寮に戻すか選べ。
と言ってきた。
俺は兄貴を尊敬してきてし、まだ尊敬したい気持ちが残ってる。でも自分に見られたくて掘られたくて興奮する変態と一緒に暮らすのは嫌だ。
どうしたら良いのか分からなくて答えが出なかった。そしたら男は名前と番号を書いた紙を俺ににぎらせると、今日はとりあえず帰るな、と言って兄貴。連れて帰っていった。