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OB
- 13/4/16(火) 20:52 -
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その朝は、良く晴れていた。
カーテンを開けると、冬の日差しの柔らかさと暖かさを全身で感じる。
「気持ちいい〜!」
開けた窓から入ってくる新鮮な空気を吸って、俺はぐっと背伸びしていると、
その様子をもう一人の若い男が、ベッドの中から寝ぼけ眼で眺めている。
「うう〜……まぶしい。今、何時ですか……」
ゾンビのようなうめき声を上げながら聞いてくるものだから、俺は呆れたように笑って返してやった。
「10時。慶一君も早く起きろよ。映画、観に行くんだろー?」
慶一君と呼ばれた男はまだうなりながら、
「目覚めのキスを……」
と甘えた声で言ってくる。
俺は仕方ないなぁと色っぽい声を出してベッドに近づくと、彼はにやりとしながら満足そうに体勢を整えた。
その様子に俺は優しい笑みと共に顔を近づけ、思い切りデコピンしてやる。
「いったぁあああああ!!!」
叫びながら勢いよく起き上がり、悶えている慶一君。
その姿を見ながら、我ながら良い当て方をしたと一人うんうん頷いていると、
「なんてことぉ!」
潤ませた瞳で見つめてくる。
男前な顔とそのギャップに俺はドキッとしながらも、冷たくあしらって朝食の支度を始めた。
「甘い朝のやり取りなんて10年早い」
「そ、そんなぁ……」
そんなやり取りに彼は特に怒るわけでもなく、かえって嬉しそうに俺の後ろをうろうろしながら支度の様子を伺ってくる。
時折、隙あらば背後から抱きつこうとしてくる彼に一言、ぴしゃりと言い放った。
「先、シャワー浴びるなり着替えるなりしてきたら?食ったらすぐ出るよ」
正直、予定の出発時刻は過ぎていたのだ。
その言葉に彼はしゅんとしながら、
「春さんは厳しいなぁ……」
と言ってバスルームへと消えていった。
俺は一人で、クスッと笑った。
今日は、二人で映画を観に行く約束をしている日だった。
--------
トーストと目玉焼き、サラダ、コーヒーと言った一般的な朝食をテーブルに並べていると、慶一君がシャワーを浴び終わり出てきた。
「ふぅー……さっぱりした!」
天気に負けない爽やかさを振りまいて出てきた彼の姿は、腰にバスタオルを巻いただけだった。
俺はチラッと見てすぐさま視線をずらし、
「飯、出来てるよ」
とだけ言った。内心はドキドキしていた。
それもそのはず、大好きな彼氏の鍛えられた裸が目の前にあるのだ。
程よく厚い胸板、6つに割れた腹筋、引き締まった脚……。
自分が作った朝食なんかより100万倍美味しそうだった。
俺の心を知ってか知らずか慶一君は笑って、
「なんでこっち見ないの?」
と俺に言いながら近づいてくる。
ボディーソープの残り香が俺の鼻をくすぐった。
俺は突然のことに口ごもっていると、スッと後ろに回りこんで、
「ほら、俺に触りたいんだろ?」
と言って手を回してくる。
彼の暖かい温もりが、服越しに伝わってきた。
そして、タオルに隠された股間の少し硬い感触も……。
俺は興奮度MAXになりながらも年上のプライドから、テーブルに置いてあったサラダ用のミニトングを手に取って、慶一君の手をつまんだ。
「いててててッ!!ちょ、ちょっ!」
「ありゃ、美味しそうな肉があると思ったら間違えちゃったなぁ」
痛がる彼に棒読みでわざとらしく返して、
「さっさと服着る、食べる、出る!」
そう冷たくあしらった。
朝からいちゃつきたいのは本音だが、ここで流されてしまったら、それで一日が終わってしまう。
正直、身体だけの付き合いになってしまうのは嫌だった。
彼はぐすんと子供の泣き真似をしながら、服を着替え、飯を食べ終わるころにはすっかりいつもの彼に戻っていた。
彼のそういうちょっとエロいところも、さっぱりしたところも大好きだった。
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新宿の中心にある大きな映画館。
それが今日の目的地だった。
家を出る頃にはもう12時近く、向かう途中の街中には人が溢れている。
「なんか、色めき立ってますね〜」
慶一君が暢気に言ってきた。
それもそのはず、世間はクリスマスムード一色でキラキラとした華やかな装飾に包まれているところがほとんどだ。
それに併せて軽快なクリスマスソングがあちこちに流れ、休日ということもあってか行き交う人々の足取りはとても軽やかだ。
「俺は苦手だけどね、この雰囲気……」
俺はちょっと苦笑いしながら返した。
正直な話、昔からちょっと苦手だった。
自分一人だけが取り残されたような気がすることが多いから……。
と、一人ネガティブ空気を出してしまった自分の顔を、慶一君は不思議そうに覗き込んできた。
そしてすぐに「あっ」と何かを思いついたかのようにした彼は突然、俺の手を握ってきた。
「はっ!?」
突然のことに俺は混乱していると、慶一君はニッと笑って、
「今まで独り身だったからでしょ?」
と言ってきた。
そして、強く、それでいて優しく手を繋いで前へと歩き出す。
「いや、いやいや、だからって」
「良いから良いから!」
俺の拒みをかぶせるように拒み、強引に前へと進んでいく。
すれ違った人たちが可笑しそうにこっちを見ている、気がした。
俺は恥ずかしくなって、ぐいっと力を入れて手をはずした。
嬉しさと恥ずかしさが入り混じった複雑な気分で、
「そういう恥ずかしいことは、人前ではしない!」
と言うと、予想通り彼はそんな俺に対して「えー!」と膨れっ面になりながら抗議してきた。
「じゃあ、人前じゃなかったら?」
続けて質問してくる彼に、思わず言葉がつまってしまった俺を見て、
「分かりました。早く行きましょう!」
と満足げに言ってきた。
そのときの彼の顔は、まるで何か面白いいたずらを企んでいる少年のようだった。
思えばこのときから既に、いや、朝の時点で彼のペースにまんまと乗せられてしまっていたのだった。
それに気づいたのは、もっとあとになってからだったのだが……。
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OB
- 13/4/20(土) 1:54 -
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映画館に着くと、人がごった返していた。
繁華街にある大きなところだから無理もない。
若いカップル達中心に、いちゃつきながら楽しげに会話をしている。
「すっげぇ、カップルだらけですね〜」
何に感心しているのか、慶一君はまるで上京したての少年みたいに口を開けて辺りを見回してる。
正直、あまり居心地はよくなかった。
もちろん男友達同士でいる人たちもいるにはいるのだが……。
「あまり目立たないようにしないとね」
俺はぼそっと呟いた。
それに対して彼はちょっと笑って、
「春さん、気にしすぎですよ」
と言いながら、俺の肩をポンと叩いた。
俺は「確かになぁ……」と思いながら、気を取り直して今日観る映画のチケットを取りに受付へと向かった。
以前話をしていた純愛物なだけに、周囲のカップル率がぐっと上がった。
待っている間二人で他愛もない会話をしていると、近くで一緒に並んでいた女性3人グループがこちらを見ながら何かを話している気がした。
「ねぇ、あの人マジかっこよくない?」
「あ、思ったー!誰かに似てるよね!」
「え〜?どれどれ!?キャーホントだ!」
気のせいではなかった。
(声がでけぇよ……)
俺は正直、女性のそういうところが苦手だった。
嫌いではない、ただの苦手意識。ということにしてはいる。
もちろん男にだってそういうところがあるし、それが女性の全てではないのは分かるが、なんというか、生理的に腹が立つ。
男を馬鹿にするくせに、媚を売る。
一人で何でもしたがるくせに、都合の良いときだけ頼る。
きっと、今騒いでる連中は少なからず当てはまるはずで、そのうち俺のことをなんだかんだ好き勝手はやし立てて……。
「――……んさん、春さん!?」
一人心の中で悪態ついていると、慶一君から顔の前で手を振られてハッとなった。
「顔が怖いことになってますけど、俺なんか変なこと言いました……?」
「え!?いやいや、違う違う!ただ……」
言葉に詰った俺を、不安そうに覗き込んでくる。
その様子がいたたまれなくて、耳打ちするようにして事の経緯を説明した。
「……」
彼はしばし沈黙して何かを考えているかと思うと、突然ぐっと俺の耳元に顔を近づけてきた。
そして、慶一君は一言、低く囁いた。
「――俺は春さんが好きですから、大丈夫ですよ」
俺は思わず赤面した。
その様子にククッと堪えながら笑っている。
普段なら怒るところだが、このときはもうただただ嬉しく、そして恥ずかしかった。
冷静さを取り戻しつつ、チケットやつまむものを買って席へと着く。
そんなに広くはないので全体を見渡せるよう、一番後ろの真ん中あたりを選んだ。
すぐに映画は始まって場内は薄暗くなった。
ふと横目で彼を見ると、スクリーンの光に照らされた彼の端正な顔が見え、ドキッとした。
(なんでだろう……、いつもより、距離が近い気がする)
その視線に気がついたのか、慶一君もこちらを見て笑うと、そのまま俺の手を握ってきた。
「ここなら、こうしててもバレないですよね」
俺にしか聞こえないように言ってくる。
温かい手のぬくもり、ほんの少しだけ汗ばんでいた。
全く気持ち悪さはない感触に、初めての夜の出来事が蘇った。
勝手にエロいことを妄想した俺は心臓を高鳴らせながら、あそこも硬くさせてしまい、自己嫌悪に陥ってしまった。
(純愛映画を、不純な気持ちで観てしまい申し訳ございません……)
俺は心の中でそう、映画を作った人に謝罪した。
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OB
- 13/4/20(土) 2:32 -
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「めっちゃ感動しましたねぇ!」
映画館を出ると、慶一君は来たとき以上に嬉しそうにしてはしゃいでいた。
実際、テレビや雑誌で話題にもなっていたとおり、とても良い話だった。
最初は繋がれた手にドキドキしていたが、いつの間にかその嬉しさと同じくらい内容に夢中になっていた俺は、
「そうだね、最後はやっぱりハッピーエンドがいいね」
と返し、面白かったことは勿論、それ以上に彼の嬉しそうな姿とが嬉しくて、思わず顔が綻んでしまった。
彼も満足げに笑うと、何かを思い出したようにして提案してきた。
「あ!ちょっと遅いですけど飯に行きましょうよ!」
時間は3時を過ぎた頃。
俺も腹が減っていたので、ちょっと遅めの昼食にすることにした。
慶一君がよく行くと言うラーメン屋にいき、その後一息つこうとカフェへと向かった。
……。
そのカフェは繁華街の中心からちょっとだけ離れたところにあった。
店内は離れたとはいえ街中にあるにも関わらず、落ち着いた雰囲気だった。
カウンター席が数席にゆったりとしたテーブル席が4つ程並んでいて、広めの窓から差し込む陽の光に照らされた草花が良い感じに飾りつけられている。
「へぇ〜、良いところだね?慶一君、よく来るの?」
そう聞くと、彼はちょっと照れくさそうにしてうなずいた。
「まぁ、大学の知り合いがここで働いてて……」
と言いかけたところだった。
いらっしゃいませ、という挨拶と共に、
「あ!慶一君!?」
小柄で可愛らしい女性の嬉しそうな声がこちらに飛んできた。
よぉ、と少しカッコつけて挨拶する慶一君は、普段とはちょっとだけ違う人に見えた。
見たところ、大学の同級生のようだった。
「いつもありがとう。もう、すっかり常連さんだねぇ」
ニコニコしながら言う彼女のその姿は、かなりの好意を持っているようにしか見えなかった。
一人蚊帳の外になってしまった自分を気遣ってか、慶一君は、
「あ、こちら……えーっと」
と紹介しようとしたところで、言葉が詰った。
俺は、キュッと胸が締め付けられた。
……そんな気がしたがそれをぐっと押し込めて、
「はじめまして、俺、慶一君のバイト先の知人の岡田と言います」
そう、自ら笑顔を作って挨拶した。
「あ、はじめまして!」
彼女はそんな俺に応えるかのように笑顔で挨拶を返してきた。
それは仕事なのか素なのか、それとも……。
「良いところですね。僕も喫茶店あちこち探してよく行くんですけど、ここは初めてで……。凄く素敵です」
「ありがとうございます!あ、立ち話させてしまってすみません、こちらへどうぞ!」
無言でいるのが怖いと思った俺は、適当に思ったことを口走っていると、彼女は少し慌てて席へと案内してくれた。
慶一君のほうをチラリと見ると、なにやらバツの悪そうな顔をしていた。
「どうしたの?」
俺はなぜそうなったのかわかっていたが、そ知らぬふりして聞いてやると、
「い、いや、その……」
戸惑って取り繕うとする彼に、少しだけイラッとした。
ただそれが無理もないことは重々分かっていたので、取り立ててわめくこともなかった。
「可愛い子だねぇ……。ああいうのが好みなんだ?」
とだけいって、俺は鼻で笑った。
我ながら性悪だった。
ただ、少しからかってやらないとやっぱり気が収まらなかった。
「え、いや、彼女はそんなんじゃ!」
必死になって声が大きくなりかけた彼を見て、余計なことを言い出しかねないと思った俺は、急いで彼の口を塞いで、
「冗談だよ冗談!全く……」
と言ってふわりと笑うと、それに少し安心したのか、慶一君の表情には少し余裕が戻ったように見えた。
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いつも読ませてもらっています。
なんか読んでる方も幸せになっちゃいますよ(*≧∀≦*)
また続きまってます!
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OB
- 13/5/21(火) 15:15 -
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軽やかにジャズが流れる店内。
カウンター席ではなく、一番奥にあるテーブル席に座った。
「春さんは何飲みますか?」
聞きながら、俺がよく見えるようにメニューを広げてくれた。
慶一君にはこういったさりげない優しさがある。
「んー……モカにしようかな」
メニューにはコーヒーだけでも色々な種類があった。
大人ですね、なんて笑いながら慶一君もメニューを一緒に眺めている。
ふと見上げると顔が近く、形の良い唇に目が止まった。
キュッと引き締まった、大きすぎず小さすぎず、バランスの良い肉厚。
これに愛無されると何とも言えない快感に襲われる。
(……やば、思い出しそう)
俺があらぬ妄想に浸っていると、
「んー……」
彼は顎に手を当てて唸りだした。
その姿はまるで、骨董品でも鑑定しているじいさんだ。
「何そんなに唸ってるの?」
たかがメニューに真剣な表情で見つめる彼の姿がおかしくて、俺はつい笑ってしまった。
「え?いや、だって……」
急に焦りだした姿を不思議に思っていると、彼の知り合いであった店員の彼女が近づいてきた。
「メニューはお決まりですか?」
見事な笑顔。やはり、ただの良い接客の枠を超えているように感じた。
そんな分析をしてしまう嫌な自分を追い払うかのように、
「あ、ホットコーヒーのモカを一つお願いします。あとは……」
と言って慶一君を見ると、更にあわあわしていた。
まったく、男前のくせに可愛らしい。
「かしこまりました。慶一君はいつもの?」
「え!?あ、あぁ……うん、じゃあそれで」
恵一君の動きが動きが、一瞬止まったかと思うと何かを諦めたのかそう答えた。
ふふっと笑ってお決まりの挨拶をしながら、彼女はキッチンへと下がっていった。
「いつもの?」
俺は気になって聞いてみると、えぇ、まぁ。とはにかみながら誤魔化してきた。
俺の内で、何か嫌なものが流れた。
意識的にではないのは分かっているけど、俺の知らない世界を見せつけられたようで……。
少しして、シルバーのトレイに飲み物が乗せられ運ばれてきた。
「お待たせしました。こちらモカでございます。あと、こちらが……」
……クリームソーダだった。
透き通った緑の炭酸の上にバニラが乗って、真っ赤なチェリーが可愛らしく添えられている。
一見美味しそうであり、身体に悪そうな……。
「ごゆっくりどうぞ」
運んできてくれた彼女にはなんてことない、いつもの光景だったのだろう。
柔らかな笑みを浮かべて立ち去った。
「メロンソーダ、ねぇ……」
俺は炭酸がはじけるそのグラスを見つめながら、ぼそりと呟いた。
「……」
続いて彼を見ると、「うっ」と言って恥ずかしそうに固まった。
「……ぶっ、くくくっ」
「な、なんで笑うんですか!」
俺は失礼ながらこみ上げてきた笑いを堪えることができなかった。
「ごめんごめん!なんか、イメージになかったからつい!」
「い、イメージって!」
彼は口を尖らせて聞いてくる。
「い、いや、男前だからさ!
なんかこう、もっと落ち着いたものかと思って……」
あはは、と笑いながら思ったことを言うと、膨れながらストローをぶっ刺している。
「いや、ごめん!何飲んだっていいし、俺も好きだよ、クリームソーダ!」
焦ってフォローすると、彼は表情をころっと変えて、
「ホントッすか!?俺小さいときからずっと憧れてたんですけど、親が厳しくて……。なので一人のときはつい」
と恥ずかしそうに嬉しそうに飲み始める。
ストローをくわえ、男らしく突き出た喉仏がこくりと動く。
続けて飾りつけのチェリーを食べる、彼のその口元が妙にエロかった。
……。
しばらく談笑していると、いつの間にかすっかり日がくれていた。
会計を済ませて、店内を出た。
彼女は空気を読んだのか、あれから特に絡んでくることはなかったが、去り際の笑顔ながらどこか寂しそうな目で、
「お二人は凄く仲が良いんですね。恵一君、いつも一人で来るのに珍しいなぁって思ってたんですが」
そう言ってきた彼女に、どこか胸がざわついた。
……。
歩きながら、どこか行く?と彼に聞くと、彼は突然グッと俺の手を握ってきた。
彼の手のひらから伝わる体温が熱く感じた。
「もう、限界です!帰りましょう」
彼のいつもとはちょっと違う鋭い眼差しの一言に、無言で頷くことしかできなかった。
俺はその言葉に、この後することは一つしかないことを悟った。
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待ってました。続きありがとうございます!
気長に楽しみにして待ってます!!
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康平
- 13/5/22(水) 1:07 -
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OB
- 13/6/24(月) 15:42 -
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人目を避けるよう新宿の裏道をすり抜けて、あっという間に慶一君のアパートへと着いた。
家の中に入り玄関扉を閉めるなり、突然俺を抱き寄せてきた。
「ちょ、ちょっと!?」
逞しい肉体の感触と汗と香水の混ざった香り。
それに追い討ちをかけるかのように、
「もう、我慢できないです」
彼の囁くような熱い吐息が耳に掛かり、荒々しくも優しいキスをしてきた。
クチュクチュといやらしい音と共に、慶一君は俺の五感を刺激する。
「はっ、んっ……。まっ、ちょっと待った!」
俺は朦朧とする意識から自分をひき戻して彼を押し退けた。
彼の熱く潤んだ瞳を直視できず、うつむきながら、
「シャワー……浴びたい」
俺が言うと、彼はにやりと笑って「はいっ!」と返事をする。
二人で狭い洗面所に入り、彼は手際よく服を脱いでいく。
露になる慶一君の裸体に、俺の心臓が壊れるんじゃないかと思うほど高鳴った。
「そんなエッチな顔で見とれてないで、早く入りますよぉ」
「な、なっ!」
意地悪そうにそんなこと言ってきた俺は言葉に詰っていると、まるで子供のように俺の服を脱がすのを手伝ってきた。
「早く早くっ」
嬉しそうにして俺を脱がし終えると、そのまま手を引っ張られバスルームへと連れて行かれる。
「ちょ、何でそんな……」
俺がどこか文句を言いたげにすると、
「だって、やっと気持ち良いことできると思って」
と言ってキスをしてきた。
ぐいっと腰を引き寄せられたかと思うと、彼の下半身はすでに隆々としている。
そして彼のそれが俺の内腿の間にするりと入り、俺の裏側を刺激した。
「んっ……」
蛇口を捻るとちょっと冷たい水が出て、すぐに温かいお湯へと切り替わった。
身体に掛かるシャワーの刺激と、彼からの刺激で俺もすぐに興奮してしまった。
慶一君はボディーソープを手に取り、自分の身体と俺の身体に擦り付けてくる。
「じ、自分でできるからっ」
俺はくすぐったくて身をよじると、駄目です!と言いながら手を止めない。
一通り全身に塗りたくられたと思ったら、今度はまた抱き寄せられ、身体と身体を擦り合わされた。
「う、うぁっ……」
押し寄せる快感に腰が砕け落ちるほどだった。
それを察するかのように、彼は俺の腰を力強く抱きかかえる。
俺と彼の下半身がぬるぬると快感を求めるかのようにして動く。
「き、気持ち良いですか……?」
俺は返事ができないほどの快感でうめくことしかできない。
彼の鍛えられた胸や腹筋は、俺の肌をごつごつと刺激する。
目の前には超絶な男前が、これまた快感で恍惚とした表情で俺を見つめる。
「ま、待って。そんなにされたら、俺……」
「ふふ、駄目ですよ。まだ……」
絶頂をむかえさせてくれない彼は、意地悪く笑う。
「今日、俺のこと何回もエロい目で見てましたよね?」
俺は一瞬、何を言ってるんだと思ったがすぐにハッとした。
「全部気づいてましたよ?」
その一言に、顔から火が出るほど赤面してしまった。
恥ずかしすぎて逃げようとしたら、
「逃がしませんよ。今日は思う存分、気持ちよくなって貰います」
そういって慶一君は俺を強く抱き寄せ、深いキスをしてきた。
(こ、この男っ……!)
俺は男のプライドとしてムッとなりながら、押し寄せる快感にあっという間に流されてしまった。
くちゅくちゅとイヤらしい音がバスルームに響く。
俺の下半身はもう痛いくらい硬くなっていた。
慶一君はそっと先端に触れてくる。
「すごい、もうこんなに……」
「んっ、はっ……」
俺の先端から少し溢れたものぬるぬると弄りながら刺激する。
「俺のも、ほら……」
見ると、彼のモノも見事なほど主張していた。
時折、ぴくんと反応する。
俺は思わずを生唾を飲み込んだ。
「どうしたんですか?したいこと、して良いですよ?」
言いながら俺のモノと二つあわせて擦り合わせてくる。
そのゆらゆらと揺れる腰つきと擦れる先端の快楽に耐えるようにして、
俺は彼にしがみ付きキスを交わした。
「慶一君……っ。んっ、」
「積極的っすね」
ふふ、と笑いながら言う彼はとてもエロく、カッコよかった……。
濡れた裸体がキラキラ光る。
小麦色の素肌はすべすべとしてさわり心地がよく、鍛えられたその肉体は、とても美味しそうだ。
たまらず彼の胸板に口付けようとしたその瞬間、
「続きはベッドでしましょう」
「うっ……」
俺はおあずけを食らったことに名残惜しくも離れ、そそくさと体を洗い流した。
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OB
- 13/6/24(月) 16:37 -
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部屋に行くと、彼はバスタオルを腰に巻いただけの姿でベッドに寝転んで手招きをしてくる。
俺はもう冷めぬ興奮のまま、子犬のようにして彼の上へ乗っかった。
「ふふっ、やけに素直っすね」
俺はその言葉にちょっとムッとした。
「そういうギャップがまた良いんですけど」
言いながら俺をぐっと抱き寄せキスをすると、硬いままの股間も押し付けてきた。
「一回じゃおさまらない気がする」
なんて照れくさそうに言うその表情は犯罪だ。
俺はバッとバスタオルをはずして、彼のそれを銜え込んだ。
「ちょ、ちょっと」
少し焦る彼を無視して、俺は美味しそうに舐める。
彼のモノはとても大きくて男らしい。
それなのに、なぜかとても綺麗だった。
すぐにしょっぱいような苦いような味が口に広がる。
俺は先端から下、内股を往復するようにして味わった。
「や、やば……。今日は、俺が、くっ……」
俺は耐えるよう身体をくねらす彼にニヤリと笑って、
「主導権握ろうなんて、10年早い」
と言ってローションを取り、彼へと跨った。
「もっと気持ちよくしてあげるよ」
そう得意げに俺が言ったときだった。
突然、視界がぐるりと反転したかと思うと、俺の上に彼が居た。
「へへっ、そうはさせませんよ?」
すると、どこから取ってきたのかネクタイを俺の手首とベッド上部のパイプにまきつけ、
俺の下半身へと慶一君が乗っかってきた。
「なっ、」
俺は一瞬の出来事に混乱していると、
「こんなときのために、結び方勉強してたんっすよ」
今度は彼が得意げに笑っている。
「あほかっ!そんなん勉強してる暇があったら、ちゃんと……っ」
最後まで言い切る前に、彼に口を塞がれた。
「大人しくしないと、本気でやっちゃいますよ……」
真剣な顔にちょっとした恐怖を感じたが、それ以上にこれからされることにドキドキした。
(変態か、俺は……)
内心、自己嫌悪になりそうになった感覚はすぐに吹っ飛んだ。
慶一君は俺の露になった脇を舐めてきた。
「まっ、くすぐったっ……」
その言葉を無視して、ぺろぺろと舐める。
次第に首元、胸元、そして、
「可愛いっすね、ここ」
といって、両手の指で俺の胸の突起を刺激してくる。
どこぞのAV男優かのようにエロくすばやい手つきだった。
「ま、まじっ、バカッ!やめっ、んは……」
「気持ち良いですか?こんなに立ってますけど……」
言いながら今度はそれを舌先で刺激する。
次から次へと来る快感の波に俺は理性が吹っ飛んだ。
「あっ、あぁ!」
「もっと声、出してください」
音をたてて吸い付きながら上目遣いで言ってくる男前な彼に、少し涙目になりながら、
「ご、ごめん……。もっと、して」
普段な自分なら、絶対に言わないことを言ってしまった。
彼は満足そうな顔をすると、そのまま俺の股下を触れる。
すでにローションがいらないほどぬるぬるになっていた。
「なら、俺のも気持ちよくしてください」
言いながら彼は自分のモノを俺の口元に持ってくる。
俺は夢中でしゃぶりつくと彼は、うっ、と呻きながら腰を前後させてきた。
「気持ちいい……。まじヤバイ……ッ」
しばらく舐めてるといきそうになったのか、俺の口から離して、なぜかネクタイも解かれた。
「あまり、長く締め付けてると痛いっすよね……」
こんなときに自分の快楽優先だけじゃない彼の優しさに、俺の何かが吹き飛んだ。
そして彼の上にかぶさり、深いキスをしながら全身を擦りあわせた。
俺の身体と彼の身体。
まったく大きさや感触は違うけど、その二つが擦り合わさったこの感覚がとても好きだった。
ぐいぐいと擦られる二つの男のソレは、痛いほどに刺激しあって時折視界がゆらぐ。
「はっ、んんっ……。あっ」
「ちょ、行きそうです、待って」
止めようとする彼を無視して、俺は彼に、
「いやだ、慶一君のこと、俺……っ、」
目を見つめると、二人の喉がごくりと鳴った。
「好きすぎるからっ……」
その言葉に、彼の目が驚いたようにして見開いた。
と同時に、それぞれが限界をむかえて温かい体液の感触を腹部に放った。
動きがゆっくりと止まり、俺と慶一君はしばらく無言で息をする。
快楽の余韻に浸っている慶一君は突然ううっと呻きながら頭を抱えこんだ。
「ど、どうしたの?」
いきなりのことでどこか具合でも悪くなったのかと思って覗き込むと、
ちらりとこっちを見て、
「また、負けた気がする……」
そういって俺を抱きしめた。
なんだよそれ!と言いながらじゃれ合って、そのままいつの間にか一日の疲れが出たのか、
どちらからともなく眠りについてしまった。
俺にとって、とても幸せな日の一日だった……。
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OB
- 13/6/24(月) 16:46 -
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「……と、まぁこんな感じかなぁ」
一人の男が呟き、クリームソーダの残りを音を立てて吸った。
少し騒がしい雰囲気のファミレスのテーブル席に二人の男が座っていた。
「ふーん。それはそれは、実に羨ましい話ですなぁ」
俺は茶化すようにして言うと、男は謙遜することなくへへっと笑った。
「あーあ。次は別れ話でも聞きたいもんだな、春さんよ」
「ははは。まぁ、いつかはそういうときも来るだろうね」
少し寂しげな顔で言うが、それは決してネガティブなものではない。
「その時は、慰めてもらいますかね」
「生憎、そんな暇はございません」
冷たく返した俺は、ぶーぶー文句を言われていると、
「すみません、春さん!待たせちゃって……って、あれ?」
俺と春さんと呼ばれた男が座っているそのテーブルに、一人の男が近づいてきた。
たしかに、見とれてしまうほどの爽やか好青年だ。
「慶一君、おつかれさま」
あ、お疲れ様ですと言いながら、ちょっと怪訝な表情でこっちを見る彼に、
「この前言ったあの……、」なんて耳打ちしている。
「あー!趣味がAV鑑賞っていう噂の……」
「シーッ!」
二人でいちゃついてるようにしか見えないやり取りに
「全部聞こえてんだよ」
ちょっとイラつきながら返した。
「何話してたんです?」
「え?まぁ、うちらの馴れ初め話をちょっとね」
岡田春が、はにかみながら言う。
俺はちょっと嫌味ったらしく、
「ほのぼのしすぎて、ネタ的にはどうにもこうにも……。
とりあえずまぁ、お幸せに」
そう言いながら、万札を一枚テーブルに置いて俺は席を立った。
後ろからちょっと文句を言う声が聞こえたが、それもすぐ、二人だけの幸せそうな会話へと変わっていく。
「今度はもうちょっと、さくっと過激なエロ話ができそうな人探そうっと」
店を出た俺は、一言そう呟いた。
おしまい。
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「定食屋のイケメン店員」
「不安もあるけど、目先の幸せ」
と、長々とたらたらと書き続けてしまい、すみませんでした。
Hな話掲示板らしく、さくっとまとめたかったのですが、
ここまで飽きずに読んでくださった方、コメント下さった方、ありがとうございました。
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これガチでドラマになりますよね!!
むちゃくちゃよかったです♪
なんか…むちゃくちゃいい(笑)
自分もこの二人が出てくる物語にちょい役で出てみたいみたいな!?
幸せにあふれすぎて羨ましいとかイラつくとか嫉妬の気持ちが…見守りたいとかいつかは終わっちゃうのかもだけどそれまでずっとず−−−−っと幸せであり続けてほしいとか思ってしまいます♪
こんないい話読めてよかったです♪
自分も今のつまらない毎日の幸せを越えるような幸せをてにしたいです!
辛い毎日とかヤバそうになったらこの二人の話を思い出して頑張ります!
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