アパートに到着。まだ完全に片付けが終わってないダンボールだらけの部屋へ。
俺「散らかってるけど適当に座って」
そうた「失礼します」
明るいところでみるそうたは血が出ているがかなりのイケメンだった。
「消毒液とかないしとりあえず」俺は濡れたタオルをそうたに渡した。
そうた「あ、すいません!」
俺は「スーツ破けちゃたよ」と言いながらスーツを脱いだ。
そうた「あ、すいません」
俺「ここ来てからすいませんしか言ってないし」
そうた「僕はどうしたらいいのですか?」
俺「どうしたらいいのかね、普通は事故だし警察に連絡とかして病院行く感じだと思うけど…」
そうた「いや、警察はごめんなさい、何でもしますから」
俺「未成年かつ自転車で飲酒運転で事故は流石にいまのご時世まずいよね。」
俺「最悪、大学の入学取り消されてもまずいもんね」
そうた「お願いします。お金払いますから」
俺「お金あるの?治療費とスーツも破けたけど」
そうた「いくらくらいですかね、今は持ってないですがバイトして返しますから」
俺「バイトしてるの?」
そうた「いや、まだこれから探して」
俺「警察に連絡はやめてほしい、お金も待ってほしい」って「親に相談は?」
そうた「それも出来ないです」と言ったそうたの目には涙が溢れ出ていた。
俺「とりあえず、もう遅いし今日はこれで。アパート近いの?帰れる?」
そうた「はい、自転車で帰れます」
俺はそうたの学生証を撮影しLINEを交換してその日は別れた。